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兄の秘密
後編

作者:堕天使シュベルトさん


「兄君さまはおつようございました」

 家に戻ってきた四葉達は春歌チャマの部屋に集まったデス。
 とりあえず春歌チャマの右肩は打ち身程度だったから氷で冷やすことにしたデス。

「本当。春歌ねぇを倒しちゃうんだもん。ボク、ビックリしちゃったよ」

 衛チャマがまだ興奮が冷め切れないように言ってるデス。

「私も。春歌がお兄様を斬ってしまうのかとはらはら見てたのに、逆に春歌が傷を負うなんて思わなかったわ」

 四葉もそう思ったデス。今日はデジカメ以外にビデオカメラも持っていって正解でした。

「ただいま〜」

 兄チャマが帰ってきたデス。
 あれ?でもこの時間はいつも返事なしで帰ってくるはずデス。とりあえず四葉は兄チャマをチェキするために玄関に向かったデス。
 一緒に衛チャマと咲耶チャマも行ったデス。春歌チャマは氷で肩を冷やしてるから部屋で待機となったデス。

「お帰りなさいお兄様」
「どこ行ってたのさあにぃ」

 2人はいつものように兄チャマに話し掛けたデス。

「え、うん、ちょっとね。そんなことより早いね、3人とも」

 兄チャマは四葉たちを見てそう言ったデス。

「ちょっと早起きしただけだよ」
「チェキ」
「そっか。まあいいや。僕今からシャワー浴びるから」
「体を洗ってあげるわ、お兄様」
「遠慮させてもらいます」

 兄チャマはそう言って走ってお風呂場に向かったデス。

「どうやらばれてないみたいね」
「みたいだね」
「チェキチェキ」

 ばれるわけないデス。だってばれるための証拠がありません。
 とりあえずみんな部屋に戻ったデス。

 程なくして朝食になってみんなで食べたデス。何事も起こらないと思ってたら

「鈴凛、後でちょっと話しがあるからお前の部屋に行くから」

 食べ終えて部屋にもどろうとした鈴凛チャマに兄チャマが言ったデス。

「なになに、援助してくれるの?」

 鈴凛チャマはそんなことを言いながらそのまま部屋にもどったデス。

「・・・・・・何でみんな僕をにらんでるのかな?」

 鈴凛チャマが出て行った後みんなで兄チャマをにらんでたデス。
 もちろん四葉もにらんでたデス。
 それから数10分後に兄チャマが朝食を終えたデス。相変わらず食べるのが遅かったデス。
 食べ終えたら兄チャマは鈴凛チャマの部屋に向かったデス。これはチェキせねばなりません。と思ってたら兄チャマに見つかったデス。

「四葉、僕ちょっと鈴凛と大事な要があるから、今はチェキしないでよ」

 なんだか怪しいデス。まさか兄チャマ、鈴凛チャマと何かやるのかもしれません。
 まずいデス。やっぱりチェキせねばなりません。でも兄チャマに今はチェキするなって言われたデス。
 うぅ〜って悩んでいたら兄チャマが鈴凛チャマの部屋から出てきたデス。なんだかちょっと寂しそうな顔デス。

「あ、四葉」

 兄チャマが呼んでるデス。

「なんデスか兄チャマ?」
「あのさ、咲耶と衛と春歌を下の広間に集めといてくれないか。四葉もそこで待っててほしいんだけど」
「わかったデス。すぐ呼んでくるデス」

 何をするのかわからないけど、とりあえず3人を呼びに行ったデス。
 3人を連れて広間にきたとき、兄チャマはまだ部屋に来てなかったデス。
 でも四葉達がきてすぐ来たデス。
 両手を後ろにもっていっていて何か隠してるみたいデス。

「実は4人に見せたいものがあるんだ」

 部屋にきて早々、兄チャマがそう話を始めたデス。

「なに、見せたいものって?」
「うん、これなんだけど」

 そう言って兄チャマは両手を前に出したデス。その右手には朝春歌チャマが使ってたお面、左手には春歌チャマが使ってたなぎなたの刃があったデス。

「そ、それはどうしたのですか、兄君さま」

 春歌チャマが平静を装ってそう言ったデスけど、顔は微妙に引きつっていたデス。

「これは朝、僕に勝負を挑んできた人の所有物なんだ」

 それは春歌チャマのことデス、って言いかけたデス。危ない、危ない。

「勝負を挑んできたってどういうことなのあにぃ?」

 ここまできて知らないふりなんて、衛チャマすごいデス。
 それに真実を兄チャマに言わそうとしてるデス。
 よく考えたらこれだけじゃ四葉達だって事はばれてないはずデス。

「刀となぎなたの勝負をしてくれって事だったよ」

 おお、兄チャマが剣の事を言ったデス。これはつまり自供と考えていいということデスね。

「それで、どっちが勝ったの、お兄様?」
「・・・刀について疑問には思わないのかい?」
「え?そ、それは、その・・・」

 NO!兄チャマ、それは誘導尋問ではないデスか!

「まあいいや。とりあえず一応僕がそのときは勝ちみたいな形になったかな」
「あれは確実に兄君さまの勝ちでしたわ!」
「何か言ったかい、春歌?」
「い、いえ、別に何も言ってませんわ」
「ならいいや」

 春歌チャマの危ない発言も兄チャマは特に気にすることなく続きを話し出したデス。
 それにしても春歌チャマ、あんな事を言ったら春歌チャマが朝の相手だとばれてしまうデス。

「それで、この2つがその子が置いていった遺留品なんだ」

 兄チャマはそう言って机の上に乗せた物を指差したデス。

「四葉、チェキしたくないか?」
「え、あ、チェキしたいですしたいデス。チェキチェキ」

 チェキしなくてもわかってるけど、しないと疑われるからチェキするデス。
 まずは刃のほうデス。

「気をつけろよ四葉。すごくよく切れるみたいだし」

 四葉を心配してくれるデスか、兄チャマ。うぅ〜、ありがとうデス。だから慎重にチェキするデス。
 それにしてもきれいに切られてるデス。
 次はお面のほうをチェキするデス。
 表側は兄チャマに殴られてひびがはいってるデス。
 裏には・・・あ、これは・・・。

「何を見つけたんだい、四葉?」

 絶対兄チャマはわかってるデス。でも兄チャマに質問されたから答えるデス。

「鈴凛チャマのマークがあるデス」
「え、嘘?!」
「ボクにも見せてよ」
「まさかそんなものが?!」

 みんながよってたかってお面を見るデス。そのまなざしの先には鈴凛チャマのマークがあったデス。

「そうなんだよ。鈴凛のマークがついてるんだよ。だからさっき鈴凛に聞いたんだ」

 そうデスか。さっき鈴凛チャマの部屋に言ったのはそのためだったんですね。
 よかったデス・・・ってよくないデス!

「鈴凛ねぇが簡単に教えてくれたの?」
「え、ああまあ簡単といえば簡単だったな」

 兄チャマがどこか脱力したように言ったデス。

「どうやって聞いたの?」
「・・・聞きたいかい?」

 兄チャマが意味ありげに聞いてきたデス。なんかどうやって聞いたかわかったような気がしたデス。

「なんかわかるような気がするけど一応聞きたい」

 衛チャマも同じ気持ちのようデス。でもそれでもやっぱり聞きたいみたいデス。

「それじゃ回想してあげよう」

 

回想
「鈴凛、このお面知ってる?」
「え、私知らないよ」

 このとき鈴凛に5千円札を渡した。

「ああ、春歌ちゃん用に作ったボイスチェンジャーおよび盗聴器が仕込んでるやつだよ」
回想終了

 

「予想」
「通り」
「だったね」
「チェキ」

 あれ?ってことはばれてるって事デスか?!まずいデス。
 咲耶チャマと春歌チャマと衛チャマの顔を見たデス。3人とも事の事実に気づいた見たいデス。どうしようデス。ここはやっぱり謝ったほうがいいデスか。って思ってたら

ごめん

 なぜだかわからないけど兄チャマが謝ってきたデス。
 みんな驚いてるデス。もちろん四葉も驚いたデス。

「特に春歌、ごめんね」

 兄チャマは今度は春歌チャマだけを見て謝ったデス。

「どうして兄君さまが謝るのですか。謝るのはワタクシ達のほうでは」

 春歌チャマが言い終わるまでに兄チャマが話し出したデス。

「いや、僕が謝らなくっちゃいけないよ。刀なんか振り回してるところ見せちゃったんだから」

 やっぱり兄チャマにはばれてしまってるデス。

「それだけじゃない。知らなかったとはいえ、春歌に刀を向けたんだし」

 そう言ったら兄チャマ、目から涙をこぼしてきたデス。
 兄チャマの涙はチェキせねば・・・ってそんなことしてる場合じゃないデス!

「泣かないでください、兄チャマ」
「そうよ、お兄様」
「あにぃ」

 みんなでいさめるけど、兄チャマの涙はなかなか止まらないデス。

「ワタクシは兄君さまとお相手できて心からうれしゅうございます」

 春歌チャマが唐突に言い出したデス。

「まさか兄君さまがあそこまでお強いとは思いませんでしたわ。仮面をつけて兄君さまの前に現れたご無礼はお許しください。でもこれからもお相手してください」

 春歌チャマはぺこりとお辞儀をしたデス。

「僕が怖くはないのかい、春歌?」

 兄チャマが涙を止めて今度は驚いた顔をして春歌チャマに聞いたデス。

「そんなことは露にも思いませんでしたわ。お強い兄君さまを見て、ワタクシは感動しています」
「みんなは?」

 兄チャマは四葉たちを見てそう言ってきたデス。

「私もお兄様の勇姿が見れて感動したわ」
「ボクもいつもと違うあにぃもかっこいいなぁと思ったよ」
「チェキ!」
「なんだそうだったのか」

 兄チャマは安堵のため息を吐いてそう言ったデス。

「みんな僕のこと怖がると思ってたから」

 どうやら兄チャマが泣いたのは兄ちゃまの早とちりに終わったようです。

「それだったらみんなに黙っとく必要なかったな。まあいいや」

 兄チャマは元気な顔で四葉たちを見たデス。

「変な心配させちゃったから、4人が僕にやってほしいことやったげるよ」

 おお、兄チャマ太っ腹デス。

「本当に、あにぃ?」
「本当だよ」
「やったぁ!それじゃあとで公園にサッカーしに行こうよ」
「ああ、いいよ」
「やったぁ!!」

 衛チャマは喜び勇んで部屋にもどっていったデス。

「それじゃ四葉は兄チャマの密着チェキをするデス」
「それっていつもしてるじゃん」
「いつも以上にチェキをするデス」

 兄チャマが一瞬沈黙したデス。

「まあOKとしよう」

 やったデス。これで兄チャマの行く所どこでもチェキできるオフィシャルなリーズンができました。
 でもなんだか兄チャマはすんごく気落ちしてるように見えるです。ほのかに涙が目頭にたまっているようにも見えるです。
 う〜ん、これは四葉に今まで以上にチェキされることに対するうれし泣きと考えていいデス。

「それでは明日、またわたくしと人勝負してもらえませんか、兄君さま」

 春歌チャマに再戦を申し込まれた兄チャマは目頭をぬぐってから戸惑いの表情で

「え、でも妹に剣を向けるのはあまり気が進まないんだけど……」

 そう言ったです。
 確かに兄チャマならそう言うと考えることはできたデス。なにせ今まで兄チャマは剣の事を黙ってたんデスから。

「それではワタクシがご用意いたします木刀でならばいかがですか?」

 再戦には否定的な返事をした兄チャマに、春歌チャマは妥協案を言ったデス。
 兄チャマは「うーん」とうなってから

「やっぱり他の事じゃだめかな?」

 と苦笑いをしながら春歌ちゃまに兄チャマは告げたデス。

「それでは夜のお供をいた」
「OKOK、明日勝負でぜんぜんOK!」

 春歌チャマの言葉を聞いた兄チャマはあせってそう答えてるデス。

「それじゃ私は今夜お兄様と」
却下!

 咲耶チャマが春歌チャマの第2のお願いを言ったら間髪入れる間も無く兄チャマに却下されたデス。
 それはそうデス。
 それに四葉がそんなことは許さないデス。

「なぜなのお兄様?なぜ他の妹達の願いは聞き入れて私のはだめなの?」

 咲耶チャマが目をウルウルさせていってるデス。
 まずいデス。確か四葉の調査によると、兄チャマはこういう態度に弱いはずデス。

「いや、だから咲耶のお願いはかなり無理があるから」

 やっぱり兄チャマはおどおどしながら答えてるデス。
 ここは睨みつけたほうがいいデス。

「うわ、四葉に春歌、僕をそんなふうに見るな、って咲耶落ち着け」

 よく見たら咲耶チャマがなんだか指をぽきぽき鳴らしてるデス。

「夜できないのなら今でもいいのよお兄様」
「兄君さまともあろう者がそんな事を我々の前で行うのですか。許せませんわ。ワタクシという者がおりながら」

 なぜか春歌チャマもヒートアップデス。ここは完全チェキせねば。

「ちょっと待て2人とも。お前らなんか思考回路がおかしいっていうかシナプス結合が間違って結合してるんじゃないのか。四葉何とかして(TT)」

 兄チャマが四葉を見たデス。その目は助けを求めているデス。
 そうデス。ここで兄チャマを助ければ後々役に立つかもしれないデス。そう思ってたら

「そんな、お兄様が私だけじゃなく四葉にまで手を出そうだなんて。私だけじゃ足りないの?」
「そんなこと許しませんわ、兄君さま。このワタクシ以外の者と夜をお過ごしになるなんて」

 すでに四葉では助けられない状況になってたデス。
 というよりすでに兄チャマは逃亡していたデス。

「照れて逃げなくってもいいのよお兄様」
「お待ちなさい、兄君さま!」

 2人が後を追っていくのが目に見えたデス。
 四葉も兄チャマを追っかけることにするデス。待つデス兄チャマ!

あとがき

 兄の秘密の前編と後編、いかがでしたでしょうか?
 これは僕が書くシスプリSSに登場する兄キャラの普段見せない姿の話しです。
 はい、はっきり言って、性格がかなり危ないところがあるわけです。ある状況下においては
 どういった状況下で彼は危ない性格になるのか。それは、この話の続編ともいえる「兄の正体」で一部明らかになります。
 次の機会に投稿させていただこうと考えているので、「読んでやろう」とおっしゃってくださる方、今しばらくお待ちください。
 もし待てないという方がいらっしゃったら、シスパラのほうで見てやってください。
 ただし、今現在シスパラで掲載していただいている「兄の正体」には数多くの誤字脱字が含まれていますのでご了承くださいm(__)m

 それではこのSSに関するご意見ご感想および誤字脱字に関する後して気がありましたらメールでよろしくお願いします。
 それでは〜☆

掲載されていれば、「兄の正体:前編」へここからいくことができます。


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deathgod4@hotmail.com

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