彗達一行が肝試しを行った夜。
お化けだディファーだと騒いでいる時に頃、昇神家には3人の少女がいた。
花穂・鈴凛・亞里亞の3人である。
今宵、彼女ら(の一部)は、ある意味肝試しよりも恐ろしい体験をする……かもしれない。
作者:カッツォ
『……誰!?』
少女は振り返るが、そこには誰もいない。
少し胸をなでおろし、再び歩みを進める。
『……!?』
だが、やはり何者かの気配を感じる。
それでも、振り返れば誰もいない。
『…………』
3度目に振り返った時、そこには……
『キャァァァァァァ!!!』
「キャァァァァァァ!!!」
テレビの声と同時に、叫び声を上げてクッションに顔をうずめた。
鈴凛・亞里亞はとっくに夢の中、起きているのは花穂のみである。
「うぅ……誰もいないのに……どうしよう……」
誰もいないことを改めて思い出すと、ますます怖くなってきた。
悪循環である。
「はぁ……もう寝ちゃおう……」
ダッシュで部屋に戻り、勢いよく布団にもぐりこんだ。
しかしまぁ、何というか。
そのまますぐ寝られるぐらいの図太さがあれば、もともとホラー番組程度を怖がったりしないだろう。
で、こういう時に限って生理現象がもよおしてきたりするものだ。
それが気になって眠れないので、ますますトイレに行きたくなってくる。
またしても悪循環。
「うぅ……」
仕方なしに、部屋から出ることにした。
そ〜っと足音を忍ばせ、静かにドアを開ける。
よく考えれば余計怖い気もするが、こんな時は頭が働かないものだ。
「ひゃっ!? …………なんだ」
自分の部屋を出た瞬間、光る2つの物体に、思わず気絶しそうになる。
そのあとすぐ聞えた「にゃあ」という声で、何とか気絶は免れたが。
気を取り直し、足を進める。
「バウッ!」
「きゃ!! ……もう、脅かさないでよ……」
とたんに、またも気絶の危機。
今夜の動物達は、てめぇら嫌がらせかってぐらい元気である。
大きく深呼吸し、再び歩き始める。
大丈夫、もうウチには動物もいない。
そう思った直後。
トトトトト……
「い……いやぁぁぁぁぁ!!!」
足元を何かが通り過ぎた。
力の限り叫んだ後、うっすら開けた目に映ったのはネズミの姿。
すぐにまた走り去って行った。
飼っている動物はいなくても、住み着いている動物はまだまだいるのである。
「あ……なんかもう、ダメかも……」
とりあえず安心はしたものの、おもいっきり腰が抜けてしまった。
それに追い討ちをかけるように、すぐそばのドアがギギ……と音をたてて開いた。
今度こそ気絶しそうになる。
実際、1秒ほど気絶した。
しかし、中から現れた者を見て、パッと笑顔になる。
「り、鈴凛ちゃん! よかったぁ! あのね、あのね、お願いがあるんだ……け……ど……?」
後に花穂は語る。
あれなら、お化けの方がまだマシだった、と……
「我の眠りを妨げるは、汝か?」
「え?」
半開きの目のまま、鈴凛が呟いた。
死ぬほど嫌な予感が、花穂の胸に広がっていく。
「我の眠りを妨げるは、汝か?」
「いや、あの……」
もう1度同じ言葉を呟く鈴凛に、本能が全力で警鐘を鳴らす。
そして確信。
逃げるしかない、と。
全力で逃走しようと方向転換した直後。
「こっちは徹夜で死にそうなんじゃ! 夜中にギャーギャー騒いでんちゃうぞボケがぁ!」
(私は徹夜によって死亡しそうです。夜中に騒がないでください)
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
カッと目を見開き、鈴凛暴走開始。
どこから出したのか、チェーンソー片手に花穂を追走し始めた。
「なんばしてけつかんねん! 嬢ちゃん茶ぁでもしばかへんけ!?」
(何をするのですか。お嬢さん、お茶でもいかがですか?)
「何で関西弁なの!? しかも意味わかんないよ!」
家の中をドタバタと走り回る。
花穂にとっては本気で命がけだ。
「なんまらしばれるっしょ! ディスイズアペン!」
(とても冷え込みますね。彼はタンスではありません)
「その訳は違うでしょ!?」
「∽†※〇$Я∬бЁ!」
(あなたと出会って、恋に落ちて、ドジョウすくいの一発芸。ヨッシーって結局恐竜なのかい?)
「長さ全然違うし! っていうかわけわかんな……きゃ!」
大方の予想通り、ついに転んだ。
むしろ、ここまで走れたことが奇跡と言っていいだろう。
「ふーっ……ふーっ……ふーっ……」
「あぅ……あぅ……」
いつの間にやらホッケーマスクをかぶった鈴凛が迫る。
一方の花穂は、気絶寸前である。
「あぅ……」
パタッ
というか、気絶した。
鈴凛の手が、ゆっくり花穂へと近づいていく……
「……何だこりゃ?」
「さぁ?」
帰ってきた彗達が、最初の目にしたのは奇妙な光景だった。
廊下に眠る2人の少女。
泣きながら眠る花穂と、その上でホッケーマスクとチェーンソーを装備したまま眠る鈴凛である。
首をかしげる帰宅組であったが、結局その謎が解き明かされることはなかった。
鈴凛は無意識状態での行動なので、当然記憶はなし。
花穂にしても、あまりの恐怖にその前後の記憶がふっ飛んでいたのだ。
ちなみに、この光景は四葉によって写真に収められ、しばらくリビングに飾られることになる。
2人は、わけもわからないまま妙に恥ずかしい写真を飾られるハメになったのであった……
さて、そんなドタバタがあった頃、亞里亞はと言えば……
「むにゅ……」
お菓子と兄やの夢を見て、幸せそうに眠っていましたとさ。
あとがき
作:作者 政:政樹
(作)「どうも、カッツォです」
(政)「政樹で〜す」
(作)「というわけで、番外編です」
(政)「いやぁ、中途やね」
(作)「そうっすね」
(政)「まず長さが中途やね」
(作)「まぁ、番外編だし。短い方がいいかな〜ってことで」
(政)「ネタも中途やね」
(作)「もうちっと鈴凛で引っ張りたかったんスけどね」
(政)「ネタ切れかい」
(作)「まぁ……というか、考えるのがめんどくさくなった」
(政)「おい」
(作)「いや、それは冗談として。長くしても逆効果かなぁ〜とか思ったり」
(政)「しかし、ラストはあれでいいんか?」
(作)「う〜ん……亞里亞の出番思いつかず。なんか、こういう事が多い気がする」
(政)「それにしても、えらく元ネタから時間たってんな」
(作)「はぅ……申し訳ない」
(政)「どうでもええけど、番外編やのにあとがきは普通なんか?」
(作)「何か変わったことやる?」
(政)「やってもええと思う」
(作)「じゃあ、漫才でもやるか」
(政)「なぜに……まぁ、ええけど」
(作)「それでは! カッツォと!」
(政)「政樹の!」
(作)「ショートコント!」
(政)「漫才ちゃうんかい!」
『お出かけ』
「う〜ん……どの帽子着て行こうかな……」
「どうしたんや?」
「いや、出かけようと思うんだけど、どの帽子がいいかな〜って」
「ふ〜ん」
「やっぱ、これかな?」
「それってナイトキャップちゃうんか?」
「そうだよ」
「どこ行くんや?」
「クラシックコンサート」
「寝る気満々かい!」
『野球』
「いよっしゃ! ホームランや!」
「おいおい、そっち味方ゴールだって」
「うそ!? やっても〜た〜!」
「勘弁してくれよ、オウンゴールとか……」
「って、野球にゴールがあるか!」
『遺言』
「なぁ、死ぬときに何か言いたい事ってあるか?」
「はぁ? なんや、突然」
「いや、人間いつ死ぬかわかんないし」
「縁起でもない事言うなや……」
「まぁいいじゃん。で、何かある?」
「そうやな……オレはお前と生きれて幸せやった……みたいな感じ?」
「誰に言うの?」
「そりゃ、恋人とか妻とかやろ」
「死ぬまでにはできないよ?」
「決定済みかい!」
『遺言2』
「じゃあ、お前は何かあるか?」
「何が?」
「遺言や」
「そうだな……なんちゃって、かな」
「は?」
「な〜んちゃって……ガク。って死ぬの」
「ふ〜ん……」
「うん」
「………………」
「………………」
『不動産屋』
「すみませ〜ん、部屋探したいんですけど」
「あ、じゃあこの部屋がいいですね。え〜っと、ここにサインしてください」
「早っ! まだ何も言ってないし!」
(作)「こんなところ?」
(政)「う〜ん、あとがきも中途やな……」
(作)「まぁ、いいじゃん。ここまで来たら中途半端で統一した方が」
(政)「嫌な統一やな……っていうか、あとがき長すぎやんか? ほとんど本編と同じぐらいある気がすんで……」
(作)「それも番外編の特徴ってことで」
(政)「次もあるんか?」
(作)「さぁ? あとがきのアイディアだけはできた」
(政)「意味ねぇ〜……」
(作)「まぁ、たぶん次もあると思います」
(政)「最後まで中途やったな……」
(作)「はい、というわけで」
(政)「……………………」
(作)「……………………」
(政)「……なんや?」
(作)「ほら、いつものやつ言えよ」
(政)「は? オレが言うん?」
(作)「番外編だし」
(政)「え〜っと……感想はもちろん、おのれふざけてんちゃうぞオラァ! ってなもんまで、何でもいいので待ってます〜」
(作)「こんなのですが、次回もよろしくお願いしま〜す!」
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