それは、生まれた時からの絆
それは、永遠に続く絆
だがそれは、時に高い高い壁となる
少女は思う
何故こんな絆を持ってしまったのか、と
しかしそれは、決して切れることの無い絆
やがて少女は思うだろう
この絆を持ててよかったと…
作者:カッツォ
「え〜っと、これはいらない。これは、いる……かな?」
「鈴凛、これは?」
「ん〜……いる。置いといて」
「また? ちっとも減らないじゃないか」
「もう、女の子には必要なものが多いんだよ!」
「女の子関係ないじゃん……」
今日は7月9日。
なんと私の誕生日!
一日中アニキとショッピングして、たっくさんいろんなもの買ってもらう……予定だったんだけど……
はぁ〜……なんでこんなことしてるんだろ……
「鈴凛、ボーっとしてないでさっさと掃除終わらせようよ」
「わかってるよ!」
そう……悲しいかな、私は現在部屋の掃除中。
私ったら、いる物いらない物そこいらにポンポン放っちゃうからさ、それが山のように積み重なってたんだよね。
それが……昨日、ついに山崩れ起こしちゃってさ。
アハハハ……ハァ〜。
それで、般若と化したママに片づけを命じられたってわけ。
アニキは手伝いに来てくれたけどさ、「これが誕生日プレゼントだね」なんて笑いながら言うし。
私には笑い事じゃないってーの!
まったくもう、踏んだり蹴ったりだよ……
まぁ、私が悪いんだけどさ……
「鈴凛、これは?」
「ん〜? ……あっ! これ、懐かしいな〜! メカ鈴凛のプロトタイプ一号だよ!」
「これが?」
「そう!」
アニキが手に持っているのは、おもちゃのロボットの出来損ないみたいなやつ。
なんと、こう見えてもこいつは自力で歩くことができるんだよ!
……こんなのから、よくあそこまで進化させられたよね。
今やメカ鈴凛といえば、私そっくりで言葉まで喋れるようになってんだから。
自分で言うのもなんだけど、すごいと思うよ、ホント。
「じゃあ、これはいるんだね?」
「あったりまえじゃん! 記念すべきメカ鈴のお姉さん一号だよ?」
「女の子なのか……」
「だって、一応メカ鈴凛だし」
「まぁいいや。これは?」
「ん? 何これ?」
次にアニキが掘り出してきたのは、薄汚れた赤いミニカー。
私、こんなの持ってたかなぁ……?
「おぉ、よく見りゃこれ、僕がプレゼントしたやつじゃない?」
「え?」
アニキのプレゼント?
アニキのプレゼント……
「あ! 思い出した!」
そう、あれは私が子供の頃……って、今も子供か。
とにかく、もっと小さかった頃。
私はよく、ジジ……あ、ジジっていうのは私のおじいさんのことね。
ジジは結構有名な発明家らしくって、自分のラボを持ってたりしてたの。
で、私はよくそのジジのラボに遊びに行ったりしてた。
といっても、今みたいに発明とかに興味があったわけじゃなかったのよね。
ただ、ジジのラボにはいろんな発明品があったからね。
それで遊んでたわけよ。
こんなのが作れて凄いなー、とは思ったけど、自分が作りたいとはあんまり思わなかったね。
そんな頃の、私の誕生日のこと。
「ほら鈴凛、プレゼントだ!」
そう言ってアニキが渡してくれたのは、真っ赤なミニカー。
初めてもらったアニキからのプレゼントは、このミニカーだったの。
まったくアニキったら、普通女の子へのプレゼントにミニカーあげる?
あの頃から、女心ってものがちーっともわかってないんだから。
でもま、私もすっごく嬉しかったんだけどね。
きっと、お人形とかを貰うよりこっちの方が嬉しかったんじゃないかな。
あは、こういう所は昔っから変わってないみたいだね。
それから私は、来る日も来る日もミニカーで遊んでた。
それを見たジジは
「ほほぅ、リンのお気に入りはミニカーか」
そう言って、すぐに似たようなミニカーを作っちゃったの。
その時ほど、私はジジを凄いと思ったことはなかったね。
それをきっかけに、私は発明とかに興味を持ち始め、現在に至るってわけ。
んん? ってことはさ、私がこんな女の子らしくない性格になっちゃったのは、アニキのせいなわけ?
こりゃあ、責任とってもらわなきゃね!
フフフ……
「鈴凛、ニヤニヤしてないで掃除再開するよ」
「え〜? いいじゃん、もうちょっと思い出に浸ってようよ」
「ふ〜ん……じゃあ、これはいらないのかな?」
「あ! それって……」
ニヤッと笑いながらアニキが取り出したのは……ずっと欲しかったチップ!
高くて変えなかったやつだ!
「終わったら、誕生日プレゼントにしようと思ったんだけど……」
「ホント!?」
「終わったら、ね」
かなわないなぁ、アニキには。
それにしても、アニキには昔っから私の欲しいもんがわかっちゃうよね。
やっぱり……世界で一番私のことをわかってるのは、アニキってことかな!
「さっすがアニキ! 心得てるねぇ!」
「ふふ……だてに鈴凛のアニキはやってないからね。誕生日おめでとう、鈴凛」
あとがき
どうも、カッツォです。
いつもそうですが、今回特に短いっすね〜。
でも、その分読みやすくていいかな? なんて思ったり。
ホントはもうちっと長くできたのかもしれませんが、今回はとにかく時間がなくって……
なにゆえ、鈴凛の誕生日が期末の最終日なんでしょうか(涙)
これを書いてる今も、実は結構いっぱいいっぱいだったりするんですよね……
というわけで、今回は結構即席です。
よって、短いです(関係ないような気も……)
とりあえず完成してよかった、そんなレベルっすね(汗)
でも、決して手を抜いたわけではありませんので。
え〜っと、とりあえず(その他、いろんなことで)ごめんなさい。
感想はもちろん、てめぇふざけんじゃねぇ! というものまで、何でもいいので送っていただれば幸いです。
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