作者:堕天使シュベルトさん
「兄チャマファイル0154、14:30にやっと千影チャマの部屋から出てきたデス」
「うわ―!って四葉か」
部屋を出た直後、左の方から聞こえてきたその声に兄は驚き、声のした方を振り向いた。そして振り向いた先にいたのが四葉だとわかり、いつもの事だと思って冷静さを取り戻した。
「兄チャマ、お昼も食べないで千影チャマの部屋で何してたデスカ?」
「ええ、ちょっと魔界に行かされててね・・・そうだ!」
「兄チャマファイル0155、兄チャマ今日は魔界の旅に出かけていたと」
「四葉!お前朝の写真のデータ消しただろうな!」
兄はやっと朝の出来事の事を思い出した。
「え、何の事デスカ?」
「朝僕が着替えしてたときの写真!」
「ああ、あれならみんなに上げちゃいましたデス」
「NO―――――!何でそんな事を―――!!」
「だって、四葉だけあの写真もってたら不公平デス。だからコピーしてみんなに渡したデス」
四葉は少し顔を赤くしながらそう答えた。
「・・・とにかくその写真回収しないと。それから四葉」
「なんデスか兄チャマ?」
「お前の持ってるデータ消すからね」
「それはできないデス。兄チャマのデータは死んでも消さないデス」
「いや、頼むからさ」
「嫌デス」
そう言って四葉はその場から逃げた。
「ちょっと待て四葉!データ消せったら消せ!!」
兄はそう叫びながら四葉を追いかけていった。
四葉を追いかけながら妹たちから写真の奪回を試みた兄だが、どれもこれも失敗に終わった。
兄が最初に写真奪回を試みたのが春歌だった。
「春歌」
「あ、兄君さま。どうかされました?」
「あのさ、今日四葉から写真もらった?」
早速本題に入ってさっさと写真を返してもらおうとした兄だったが
「兄君さまのセミヌードの写真を今も懐の中に持ってるわけありませんわ!」
顔を真っ赤にさせてそうきっぱり言う。
「・・・持ってるんだね」
「そんな、ワタクシをほしがるような目で見ないでください、兄君さま♥」
「いや、誰もほしがるような目なんてしてないけど・・・」
「そうですよね。やはりワタクシが兄君さまのセミヌードの写真を持ってるのに、兄君さまがワタクシのセミヌードの写真を持ってないというのは不公平ですわ!」
「いや、不公平とかの問題じゃなくて、単に写真を返してくれれば」
「わかりました。ワタクシもセミヌードの写真を兄君さまにささげます!」
「なっ?!ちょっと待って下さい春歌さん。何か勘違いをなさってるんではないですか?!」
「いえ、兄君さまが喜ぶのであれば完全ヌードでもOK」
妄想状態に完全突入した春歌を見て、兄は手をつけられないと考えその場から逃げた。逃げてる背中に何か
「待ってください、兄君さま。兄君さまのためならワタクシはどんな格好にもなれます」
という声が聞こえたような気もしたが、気のせいだと思い全力でその場から逃亡した。
(大和撫子を目指してるのじゃなかったのか春歌(TT))
兄は心の中で嘆きつつ、四葉を探しながら写真回収を続けることにした。次にあったのが花穂だった。
「あ、お兄ちゃま」
花穂が兄に近寄ってきた。手に何か写真のようなものを持っていた。しかもどことなく顔も赤い。
(もしかしてあの手に持ってる写真は)
などと考えていると
「きゃ!」
目の前で花穂が転んだ。もちろんそこには転ぶための材料はないと思われる。
「大丈夫か、花穂?」
兄は倒れた花穂を起き上がらせる。
「うん、ありがとうお兄ちゃま」
顔を赤くしながら礼を言う花穂。顔が赤いのはこけたのを見られたのか、それともやはり例の写真が原因なのか。
「あれ?これは何かな」
兄はさりげなく床に落ちている写真をとろうとする。
ちなみに写真は表になっていて、どんな写真なのかはすぐわかる。
つまり写真に写っているのは兄のセミヌード姿。
今回は床に落ちた写真をさりげなくとっていこうという作戦にしたのだが
「それは花穂の大事な写真なの!」
そう言って、いつものドジな姿からは想像もできない早業で花穂は床に落ちていた写真をとると、風のようにその場から消えた。
(花穂、いつもあれぐらい器用にできたらお兄ちゃまはうれしいぞ)
作戦失敗の涙を数滴流しつつ、心でそう呟く。
涙が流れ出ている理由はいつもはドジな花穂に先に写真を奪われたからなのだが・・・。
気を取り直して写真奪回を兄は続けた。
次は鞠絵から写真を奪回することにした。
彼女からならすんなり写真を奪回できると考えたからだ。
しかし、現実はそんなに甘くなかった。
「なになに、『現在少し調子がよくありません。ですが心配なさらないでください。少し横になっていれば大丈夫ですから。ですから絶対に部屋には入らないでください。写真の件も存じませんから』ってあからさまに写真持ってるって言ってるのと同じじゃないか・・・。でも、本当に横に休んでるだけだったら」
仕方なく兄は鞠絵のことは後にすることにした。そしてその場から離れようとしたとき
「おにいたま」
「兄や・・・」
その声のほうを向くと、雛子と亞里亞が立っていた。
「なんだいヒナと亞里亞?」
「ヒナ達ね、おにいたまにお願いがあるの」
笑顔で答える雛子。その笑顔を見て兄は写真の事などすっかり忘れてしまった。
「なに、お願いって?」
兄も笑顔で答えるが、次に雛子と亞里亞が言った言葉を聞いて慌てるはめになった。
「この写真と同じ格好になってほしいの」
そう言って見せられた写真は兄が今妹たちから奪回を試みている写真だった。
「・・・ヒ、ヒナ。ちょっとそれは無理だよ・・・」
「兄やしてくれないの・・・・グスン」
「ちょ、ちょっと、亞里亞。泣かないで」
ヒナの発言に慌てる兄に泣いて訴えかける亞里亞。
顔を真っ赤にさせながら、兄はとりあえずは亞里亞に泣き止んでもらうため、彼女の頭を撫でる事にした。
「それじゃしてくれますか・・・」
兄に頭を撫でられて泣き止んだ亞里亞が、写真を兄に見せながら聞く。
「それはちょっと」
「だめなの・・・グスン」
「だから泣かないでって(TT)」
20分ほど同じ事の堂堂巡り
「ごめんね。その格好はちょっとできないから、その、別のことならいいんだけどってヒナに亞里亞、とりあえずその写真僕に渡してくれないかな」
亞里亞を何とかいさめることに一応成功した兄は、写真の奪回を試みた。
「いや」
「亞里亞もいや」
「そんなこと言わずにさ、僕に渡してくれないかな」
『絶対いや』
「それじゃプリンとケーキあげるから」
このままいけば絶対渡してくれそうにないので、あまりいい方法ではないが、兄は物でつる方法にでたのだが
「でも、おにいたまいつも言ってるよ。お菓子とかもらって他の人のお願い聞いちゃだめだって」
「それは知らない人との事。僕とだったら別に大丈夫でしょ」
「でも・・・咲耶姉やが今日の朝、兄やがお菓子くれるから写真返してっていったらだめって言いなさいって」
「咲耶!!」
「兄や怖い・・・グスン」
「ご、ごめん、亞里亞」
「おにいたまが写真の格好してくれないんだったらいいもん。行こう亞里亞たん」
そう言って雛子と亞里亞はその場から走っていなくなった。結局写真の奪回は失敗。
「ヒナに亞里亞まで持ってるなんて・・・」
兄は肩を落としながらそう呟いた後
「咲耶め!余計な事言いやがって!」
咲耶「誰が余計な事を言ったの、お兄様?」
兄の嘆きの声に後ろから疑問が放たれる。兄は30秒ほど凝固し、30秒費やして後ろを振り向く。もちろん額からは脂汗が流れている。
「や、やあ、咲耶さん」
1オクターブほど高い声で答える兄。
「額は私より少なかったけど、あの子達も四葉にお金払って買ったのよ。それを奪おうだなんて許せないわ、お兄様!」
咲耶は兄の胸倉を掴んでそう言う。
「ちょっと咲耶さん(・・;)」
「でも、私はそんなお兄様もLoveよ♥」
Loveとか言いながら繰り出している彼女のこぶしは、まっすぐに、しかも正確に兄の鳩尾へと向かって放たれた。
「ぐはぁ!!」
まともにその拳を受けてしまったと思われる兄は、そのまま地面に倒れこんでしまった。
しかし実はそうではなかった。兄は咲耶の拳を手で一応受け止めていたのだ。
ではなぜ倒れたのか。
それは彼の芝居だった。
倒れる事によって咲耶はその場からいなくなり、とりあえずの脅威はこの場から去ってくれるだろうという甘い考えがあったからだ。
ただ、今倒れてるのが芝居だとばれてるかもしれない。もしばれていたら間違いなく殺されるとも思っていた。
(ここは一世一代の賭けだ。ここで生きるか死ぬかがかかっているんだ)
兄はそう思って床に倒れてからはまったく身動きをしなかった。その兄の耳に咲耶の声が聞こえてきた。
「倒れたわね、お兄様。それじゃあの写真のお兄様の姿をこの目で拝見させてもらおうかしら。もちろん写真では見えなかった部分も♥」
どうやら兄はとんでもないミスをしたということに気がつき、立ち上がってその場から一目散に逃げた。
「危なかった(汗汗)。ま、まさかあんなふうな展開になるなんて・・・」
そんな事を呟きながら歩いていた時、お腹が「ぎゅ〜〜」となった。
「そういえばまだご飯食べてなかったよなぁ」
そう言ってキッチンに向かった。
兄がキッチンにやってきた時、運のいいことに白雪がその場にまだ残っていた。
「あ、白雪。悪いんだけどさ、お昼残ってない?」
「にいさま。姫心配してたんですの。お昼も食べに下りてこなかったから」
魔界にいてて下りてこれなかったなんていってたら話がややこしくなる。それに、そんな説明をしているほど今の兄の胃は時間をくれそうにはない。
そう感じた彼はとりあえず簡略な説明だけをしてご飯をもらう事にした。
「うん、千影の実験に付きあわされてたからね」
「そうだったんですの。はい、これがにいさまのお昼ですの」
そう言って白雪はチャーハンを兄に渡した。
「ありがとう」
白雪も例の写真を持っているだろうが、とりあえず今は腹ごしらえが先だと考え、チャーハンを食べ始めた。
「にいさま」
兄がチャーハンを食べ終えるのと同時に白雪が話し掛けてきた。
「なに、白雪?」
「実はにいさまにデザートがあるんですの」
「デザート?いいね。なになに?」
「姫ですの」
兄は白雪の言ったことを理解するのに数秒間の時間を使い
「・・・・・なんですと?!」
そう言って椅子から立ち上がり、白雪のいる方を振り向いた。
振り向いた兄の目には、服装は至って普通だが、異常な雰囲気をかもし出している白雪の姿が映し出されていた。
「どうしたんですのにいさま?姫はにいさまの写真を持ってるんですよ。ここに」
白雪はそう言ってお腹の辺りを指差す。
「さあ、にいさま。姫から写真を取り返そうと思ってるのだったら、姫を食べてくれないと」
白雪は一歩一歩兄に近寄ってくる。
「さあにいさま、姫を食べて♥」
兄はすかさずその場から逃げた。確かに写真は返してもらいたいが、危険を冒してまで返してもらおうとは思わなかった。
「やばい、白雪の目が異常だった。あれは写真の影響だな。とりあえず白雪も後にしないとな」
そう言いつつ、よく考えたら今まで接触した妹7人(四葉は除いて)から一枚も写真を返してもらっていないことに今さらになって気が付いた。
(やばすぎる。兄としての威厳が・・・まえからないけど・・・いっそう落ち込む)
兄はそんな事を考えながら次のターゲットを考えていた。
「あれ?お兄ちゃん、なにしてるんですか?」
そんな悩める兄の背中から可憐の声が聞こえた。
兄は振り向く前に、力なく今の状況を口に出してしまった。
「可憐。いや、四葉にとられた写真、誰も返してくれなくてね」
「それじゃあね、お兄ちゃん」
「ちょっと待てよ可憐。お前も持ってるんだろ、写真を!」
そう言って振り向いた時、すでに可憐の姿はなかった。
「しくじった・・・。白雪のことがあったせいで頭がまわらなかったよ(TT)もう少しまわりくどく話したら写真奪回に成功したかもしれなかったのに」
そうしても成功したとは思えないが、そんな事を考えても仕方ないので、次の強敵もとい標的を考えた。
そうして考えた次のターゲットは
「衛」
そう言って兄は衛の部屋に向かった。
「衛、いるかい?」
ドアをノックしても返事がない。
「いないのか」
その時後ろに誰かいる気配を感じた兄は振り向いた。
「衛、なんだ僕の後ろにいたのか」
兄は先ほどのミスのこともあって慎重に衛と接触を試みようとしたが
「キャ―――――!」
そう言って衛は階段を下りていき玄関から外に飛びだしていった。ちなみにその顔は今までの誰よりも赤かった。
「・・・もう何もコメントすることなし。衛はとりあえず落ち着いてから返してもらおう」
とりあえずまだ奪回を試みていないのは千影と鈴凛。それに、この事件のきっかけを作ってくれた四葉の3人だ。
「なんかいやな予感はするけど、千影のほうに先行ってみよう」
たんに千影の部屋のほうが近かったというのが千影を先にした理由だった。
「千影、いるんだろ」
「なんだい・・・兄くん・・・」
ドア越しに千影の声が聞こえた。
「単刀直入に言うぞ。朝、四葉から買った写真渡してくれないか」
「何のことだい・・・兄くん・・・」
「とぼけなくたっていいって千影。とりあえず僕にその写真を渡してくれたらいいだけだからさ」
そう言って兄はドアを開けようとしたが
「わかったよ・・・兄くん・・・でも・・・そのドアは今開けないほうが・・・いいよ・・・今・・・兄くんが採ってきてくれた・・・マンドレイクで・・・新しい薬を作っているところなんだ・・・。実験の最中だから・・・危ないよ・・・」
千影のありがたい言葉を聞いてドアを開けようとした手を引っ込める。
以前その忠告を聞かずにドアをあけて何か天に昇るような感じになったことがあったからだ。そのときは気づいたら広間のソファーの上にいた。確か妹たちも全員いたはずだ。
「後どれくらいで終わるんだい?」
「そうだね・・・後・・・3時間といったところかな・・・」
「そうか。無理はするなよ」
そう言って兄はその場から離れた。
とりあえず3時間も部屋の前で待ってる気はない。
「それじゃ鈴凛だな。そういえば四葉はどこ行ったんだろ?」
兄はぶつくさ言いながら鈴凛の部屋へ向かう。
「鈴凛、いないの?」
ドアをたたきながら兄は反応を待つ。程なくしてドアが開いて
「あ、アニキ様」
メカ鈴凛がでてきた。最初はいつもと変わらなかったのだが
「●×▼△○☆=▽=☆◎▽◆〇■」
意味不明な事を言い出したかと思うと
「ぼぉん!!」
頭から白い煙を出したかと思うと兄のほうに倒れてきた。
「メカ鈴凛ちゃん?!」
兄はなぜかメカ鈴凛にはいつもちゃん付けで呼んでいる。
まあそれは今どうでもいいとして、兄は何とかメカ鈴凛を支える。
しかし、メカ鈴凛はメカなだけあって実は結構重い。必死でメカ鈴凛を支えていると
「うわ―!!メカ鈴凛、なにしてるのよアンタ!!」
そう言って鈴凛がメカ鈴凛を兄から離そうとする。そのときになって初めてメカ鈴凛の頭から白い煙が出てきているのに気がついた。
「もう、またショートしちゃったの?ちょっとアニキ、メカ鈴凛を部屋の中に入れるの手伝ってくれない」
「ああ、いいよ」
2人は力をあわせてメカ鈴凛を部屋の中にあるメカ鈴凛専用のメンテナンスベットに乗せた。
「鈴凛、どうなっちゃったわけ、メカ鈴凛ちゃんは?」
「さっき四葉ちゃんから買った写真をメカ鈴凛に見せたんだけど、興奮しちゃって」
「・・・それで?」
「さっきやっと修理し終わったのに、アニキ見てさっきの写真がメモリで再生されたんだと思うのよ」
「・・・それじゃメカ鈴凛ちゃんからそのデータ消してくれないか。それから消した後にそれ見ちゃだめだから鈴凛の持ってるその写真、僕に渡してくれないかな」
「それは無理よ、アニキ」
「なぜに?」
「だってそれさっきもしようとしてメカ鈴凛急に起きたんだもの。精密検査の結果、アニキの写真のデータがメカ鈴凛の主要データとリンクを作っちゃったみたいで、そのデータ消しちゃったらメカ鈴凛がメカ鈴凛じゃなくなっちゃうのよ」
「それは困るね」
兄は、鈴凛がメカ鈴凛にいろいろケーブルをつなげながら言ってることに深刻な表情でそううなずく。
「それじゃ私今からメカ鈴凛の修理するから」
「いや、その前にお前の持っている写真を」
「それじゃアニキ、また後でね」
そう言って鈴凛は兄を部屋から追い出した。
そして追い出し間際に
「そうそう、メカ鈴凛の修理費、援助してね」
結局写真を取り戻すどころか修理費の援助までさせられることとなった。
「あぅ〜〜〜。結局写真取り返せないのか(TT)」
「兄チャマファイル0168写真の奪回に失敗と」
兄が横を振り向くとそこに四葉が立っていた。
「四葉!!写真のデータ消せ!!」
兄が四葉に近寄る。
「ちょ、ちょっと待つデス兄チャマ」
後ずさりながら四葉は兄に訴える。
「まずこのジュースを飲むデス。そしたら消すことも考えていいデス」
兄は「データを消す」という声を聞いて怒りの形相をやめ
「本当か四葉?」
「本当デス。四葉は兄チャマに嘘は言わないデス」
「わかったよ」
兄は四葉の持っていたボトルを奪い取ると一気に飲み干した。
「ぷはぁ〜〜。ところでこのジュース、なんなの?」
「千影チャマに作ってもらった『写真のことは忘れちゃう』薬デス」
「なんですと!!何とかしろ四葉!!」
「もう飲んじゃったから無駄デス」
「Oh―――No――――!!」
平然とした顔で四葉はいっているが、今の兄としては四葉が小悪魔の笑みでも浮かべているように見えた。
「もうちょっとしたら眠くなるはずデス」
「そういわれている最中に眠気が・・・」
そう言って兄はその場で倒れて眠りだした。
「兄チャマの寝顔をチェキデス」
そう言って四葉はデジカメで兄の寝顔を撮った。
1時間後
兄はいつのまにか広間のソファーに移動していた。
「兄チャマの起きた顔をチェキデス」
急に目の前に現れた四葉に寝起きを写真にとられた。
「ああ、四葉か。そうだ、僕がここで寝てた理由知ってる?」
「え、えーっとデスね、確か兄ちゃま急に眠くなったって言ってソファーで急に眠ったのデス」
「そうだっけ?まあいっか」
兄は完全に写真の事を忘れてしまっていた。
「・・・どうやら・・・成功した・・・ようだね・・・」
2階から見ていた千影は写真を持ちながらそう呟いた。
もちろんこれ以降兄があの写真について思い出すことはなかった。
あとがき
「魔界への旅の前」「魔界での旅」と続いた話の最終話がこの「写真奪回」なわけですが、いかがでしたでしょうか?
知っている人は知っていると思われますが、この作品もシスパラで掲載させていただいている作品の1つです。さて、今回のこのSS、続きと言っても前の2つとは少し違い、みんな出てくるギャグSSです。
・・・ギャグだと思ってもらえるかが非常に怪しいものですが(^ ^;)「魔界での旅の直前」の冒頭で四葉に撮られた写真を兄が取り返そうとする話ですが、結局写真を取り返すことができずに記憶まで一部消されてしまったという兄。
・・・書いた本人が言うのもなんですが、ご愁傷様で(Σ==)もしご意見ご感想、誤字脱字などの指摘などがありましたらメールでよろしくお願いしますm__m
それでは〜☆
堕天使シュベルトさんへの感想はこのアドレスへ
deathgod4@hotmail.com
トップへ SSの部屋へ