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名(迷?)探偵 四葉

AS1 ハーブ

作者:Prof.ヘルさん


T

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ……えぇっと、ホトケノザ、スズナ、スズシロ♪
どこにあるかなっ♪ ここにあるかなっ♪
まずはセリから行きましょー♪
むむ、コレなんか怪しい!


「……そうか、風邪ひいちゃったんだ」

お兄ちゃまは、ベッドの花穂を見下ろして言いました。

……えっと、ここは花穂の部屋です。今日は花穂の誕生日で、ずっと一緒にお兄ちゃまといられるはずだったんだけど……
あ〜ん、お兄ちゃまといっぱい遊ぼうと思ってたのにぃ! ……くしゅんっ。

花穂はせっかくの自分の誕生日に風邪を引いちゃいました。
お正月に、ごろごろしていたのがいけなかったのかなぁ? ママも『まぁ、花穂ちゃん、そんなにごろごろしていたら、牛になっちゃいますよ』なんて言ってたけど、牛になる前に、風邪になっちゃったよ……。
くしゅんっ。
あ……ちょっと夜遅くまでおきてたのがいけなかったのかなぁ……?
でも昨日の夜はちゃんと早くからお布団に入ったし……えへへ、花穂、お布団に入ったらすぐ眠っちゃうの。

あーん、もう、花穂ってばどうしてこうドジなんだろう?

いつもお兄ちゃまは、『花穂は別にドジじゃないよ』って言ってくれるけど……お兄ちゃまが来る日に限って、風邪ひいちゃうなんて……花穂、ヤッパリ、ドジだよね、あはは……はぁ。
くしゅんっ。
花穂が応援するハズなのに、いつも逆に応援されちゃうよ。あーぁ、花穂、お兄ちゃまのお役に立ててるかなぁ……。
そんな沈んだ花穂の気持ちは、お顔に出てたみたい。
花穂の傍らでお兄ちゃまは『ん、気分悪いかい?』って、花穂のことを心配してくれました。花穂は大慌てで、

「ううん、別にだいじょうぶ!」
「ん、ならいいけど……」

お兄ちゃまはそう言うと、『でも、気分が悪くなったらすぐいうんだよ?』と優しく言ってくれました。
ありがとう、お兄ちゃま◇
お兄ちゃまがいると、なんだか安心できる……
……あれ、安心したら、花穂なんだか眠くなってきちゃった。
すると、お兄ちゃまは、花穂の顔を覗き込んで、「ん、眠たいなら寝ていいよ。今日はついてるから」と言いました。
うぅ、もう寝ちゃうよ……花穂の大好きなお兄ちゃまの……夢が……見れ…ま……すように……。


U

セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ……うぅんと ホトケノザ スズナ スズシロ♪
どこにあるかなっ♪ ここにあるかなっ♪
セリ は手に入れたから 次はナズナをチェキしちゃう♪
むむ、コレなんか怪しい!


セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ……おぉっと ホトケノザ スズナ スズシロ♪
どこにあるかなっ♪ ここにあるかなっ♪
セリ ナズナは手に入れたから 次はゴギョウを御用デス♪
むむ、コレなんか怪しい!


セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ……クフフ ホトケノザ スズナ スズシロ♪
どこにあるかなっ♪ ここにあるかなっ♪
セリ ナズナ ゴギョウは手に入れたから 次はハコベラげっとデス♪
むむ、コレなんか怪しい!


セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ……チェキっと ホトケノザ スズナ スズシロ♪
どこにあるかなっ♪ ここにあるかなっ♪
セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラはチェキしちゃったから 次はホトケノザをチェキチェキチェキ!♪
むむ、コレなんか怪しい!


セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ ホトケノザ スズナ スズシロ♪
どこにあるかなっ♪ ここにあるかなっ♪
セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ ホトケノザはチェキしちゃったから 次は一気に二つです♪
むむ、コレなんか怪しい!


チェキチェキチェキ♪
ついに七草揃ったから 届に行こうよ お風邪をひいてる人に
七草のおかゆを食べたなら きっと元気になるの♪
チェキチェキ!


V

「ふぁ……眠っちゃった……」

エヘヘ……ぐっすり眠ったら、なんだか良くなったみたい!
あ……もうお昼かぁ……。
そこまで思ったとき、花穂のお腹がなりました。
て、てへへ……お腹すいちゃった。
あれ? そういえば、お兄ちゃまはどこにいったんだろう? 眠る前に、お兄ちゃまがいた気がしたんだけど……

「あれ、花穂、起きてたのかい?」
「お兄ちゃま!」

そう言ってお兄ちゃまが、花穂の部屋に入ってきました。あー良かった、夢じゃなかったんだ。
手にはお盆を持っています。なんだろ?

「おかゆを作ったんだ。風邪をひいたら、やっぱりおかゆだよね」
「むぅ、それはチェキデス」
『え?』

なんか今声が聞こえたような……。お兄ちゃまも聞こえたようだったけど、特に気にしてないみたい。
だから花穂も、それに倣ってあんまり気にしないことにしました。

「起きてて良かったよ。無理に起こさなくて済んだし。作ってから、あぁそういえば花穂寝てるな……って気がついてさ」
「えっ!? お兄ちゃまがつくってくれたの?」
「当然。インターホンがなって外に行ったら、おそらく春の七草と呼ばれるものが積んであってさ」

なんだかお兄ちゃまは、自慢げなようです。……今度、花穂も教えてもらおうかな。
お兄ちゃまのつくったおかゆは……あったかくて、おいしくて、……とってもやさしい感じがしました。
ありがとう、お兄ちゃま◇ 花穂、絶対すぐに元気になるよ!



◆後書き◇

正直に言えば≪いや言わなくても≫、ネタが思いつかなかったのです。
そういうわけで、花穂の誕生日って一月七日だなぁ、七草の日だなぁ、と思い当たったわけで、こーいう話になっちゃったりしました。
はたして、これがBDSSになるのか……≪衛とか鈴凛のは完全な場つなぎだったのですが……
まぁ深く考えません≪ぇー
実際、どーして謎の歌が入ってるのかといえば、おかゆつくっただけじゃあまりに短くなりすぎる気がしたからで……一行補足があるだけで、あんまり四葉くんは報われてません。≪ぁー
そういうわけでお正月もすぎ、七日からは始業式。
うちは七日から試験があってもう泣きそうな限りです……。

2月ぐらいまでには、8話完結のミステリーを書き上げるつもりです。
素人ですので、あんまりできがいいとはいえません。
妹たちが次々に殺されてゆくわけで、あんまりいい話ではありません。読めば気が沈むこと間違いなし、となっている感じです≪ぇー
ただ、犯人当てなどしたいと思いますので、ぜひご参加くださいませ。
当てても、賞品は出ないと思います、多分。
自分の絵などはまだダメダメなわけで……キタキタのような絵を描いてもらうのもいいかもしれませんね≪笑

そーいうわけでこの辺で。もっと面白い文章が書けると良いなと思う今日この頃でした◆



W:えぴろーぐ


――翌日。
……うん、ばっちり元気になっちゃった!
これもお兄ちゃまのおかげだねっ! お兄ちゃまにお礼を言いにいこーっと!


ん? 植物園の前にいるのは……四葉ちゃんかな?
あ、ここの植物園は、いろんな薬草を売っている少し特殊な植物園なの。

「四葉ちゃーん!」
「セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ…………ん、なんか誰かに呼ばれた気が……気のせいデスね」
「気のせいじゃないって!」

花穂は慌てて四葉ちゃんに近寄りました。

「あ、花穂ちゃん。キグウデスねー、こんなところで会うなんて!」
「四葉ちゃん、こんなところで何やってるの?」

四葉ちゃんの腕の中には、……なんだろう、薬草かな? アレって大根……

「じゃじゃーん! ハルノナナクサを集めていたのよっ!」
「へ、へぇー」

四葉ちゃんは、腕に抱えていたものを見せ付けるようにしていいました。

「兄チャマがおカゼをひいたことをチェキしたので、四葉が行って、『おかゆ』をつくってあげるのデスっ!」
「えっ、お兄ちゃまが!?」

……どーしよう……花穂がうつしちゃったんだ……。
四葉ちゃんは花穂の顔を見て不思議そうに、

「? どしたデスか、花穂ちゃん?」

でも花穂は答えれませんでした。

うわーん! お風邪うつしちゃってごめんなさい、お兄ちゃまぁ!



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profhell@infoseek.jp

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