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 俺には、12人もの妹がいる。
 だからウチには、俺を含めて13人が生活しているわけで、当然来客の数も多い。
 そしてその中には、変な奴もたまにいたりする。
 可憐のストーカーらしき男の子とか、鈴凛のストーカーらしき女の子とか。
 だが、今日の客はそんな奴らとは比べ物にならない。
「どうもこんにちは」
 とても大きく、ぱっちりした目。
 その中の、これまた大きな瞳……というか、目のほとんどが瞳。
 透き通るような……というよりは、半分透き通っている肌。
 MIBに出演していた人……? に似ている。
 よく言えば宇宙人、悪く言えば宇宙人って感じだった。
 ていうか、ぶっちゃけ宇宙人だった。
「……え゛ぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「あ、申し遅れましたけど、ワシ、こういうモンです」
 と、宇宙人(たぶん)は名刺のようなものを渡してきた。
 そこには、ちょっと汚い『宇宙人』という文字。
「宇宙人!? 名前が宇宙人!? 仕事が宇宙人!? っていうか手書き!?」
 ツッコミ所が満載だった。
「もぅ、何よアニキ。うるさいなぁ」
「おぉ、鈴凛!」
 俺の声を聞きつけたのか、鈴凛が玄関まで出てきた。
 驚いて気絶でもしなきゃいいが……とにかく、1人で対応するよりは心強い。
 宇宙人は、フレンドリーに鈴凛にも名刺を渡す。
「どうも。ワシ、こういうモンです」
「あ、これはどうもご丁寧に」
「何で普通に対応してんの!?」
 気絶とかの心配以前の問題だった。
「だから、アニキは何をそんなに騒いでんのさ?」
「何をってお前、宇宙人だぞ!? 宇宙人!」
「今時、宇宙人ぐらいで驚いてられないって」
「驚くわ! なんか関西弁喋ってるし!」
「そりゃ喋るってN○VAでも言ってるじゃん」
「いや、それはちょっと違うだろ……だいたい、そのCMは古いぞ。今はN○VAウサ○ちゃんの時代だ」
「で、宇宙人さんは何の用ですか?」
「切り替え早っ!」
「あぁ、実は今回調査に来まして」
「あんたも! 今のやりとり完全に無視ですか!?」
「アニキ、うるさいって」
「ぬごっ!?」
 突然のビリッという感覚の後、意識が遠のいていく。
 目を閉じる瞬間に見たのは、たぶんスタンガン。
 これって、前に「象でも1秒で気絶する」とか言ってたやつじゃなかったっけ……?


未知との遭遇

作者:カッツォ


「……キ! アニキ!」
 鈴凛の声が聞こえる……でも、体が痺れて動けな……
「仕方ない、千影アネキの気付け薬を」
「っだぁ!」
「うわ、びっくりした……急に起き上がらないでよ」
「何飲まそうとしてんだ!」
「ま、いいじゃん」
「塵一つとしてよくない!」
「それより宇宙人さんがさ、ウチを案内してほしいって」
「……なんでそんな話になってんの?」
「今、地球人の性格について調べてるんだって。で、いろんなタイプの人がいっぱい集まってるウチが都合いい、って」
「まぁ、確かにいろんな奴が集まってるが……あいつらが地球代表でいいのか……?」
「32万6327円で引き受けちゃったよ」
「高っ! いや、細かっ!」
「宇宙人さんが意外と値切り上手でさぁ……最初130万って言ってたんだけど」
「ふっかけすぎだろ!」
「いや、お宅の妹さんも商売上手でんなぁ。ホンマは2800円ぐらいまで値切ろう思ぅてたんですけど」
「そこまで!?」
 っていうか、宇宙人と地球人の初コンタクト(たぶん)が値切り交渉かよ……
「ほな、行きましょか」
「あいあい! 任せてくださいな!」
「大丈夫かよ……」
 ……いや、大丈夫じゃないだろうな。



「じゃ、最初はキッチンから行こうか」
「お、いいですな。地球人がどんなモン食べてんのか興味ありますわ」
 というわけで、一行はキッチンへ。
「あら、いらっしゃいですの」
「どうも、お邪魔してます」
 だから、宇宙人がいるということに疑問を持てよ。
 せめてもうちょっとリアクションの取り方があるだろう……
「今日のメニューは天ぷらですの。お客様も一緒にいかが?」
「オゥ! ジャパニーズ、テンプーラ! ワタシ、初めて食べマ〜ス!」
「なんでいきなり喋り方変わんの!? いや、っていうか、あなたホントに宇宙人ですか!?」
「なんや自分、ワシが宇宙人やない言うんか?」
「いや、すみません。あからさまに宇宙人です。ただ、反応があまりに『日本に初めて来たちょっと日本通を気取ってる外国人』みたいなリアクションだったもんで……」
「宇宙人かって外国人やろうが。それとも何か? ワシが日本人やとでも?」
「いえ。だから、あからさまに宇宙人です」
「やろ? なら問題ないやん」
「そうかもしれませんけど……」
 もうちょっと宇宙人らしい発言してください。



「え〜っと、じゃあ次は私達の部屋に行こうか。この時間だと、他のみんなは自分の部屋にいると思うから」
「おぉ、女の子の部屋行くんか。なんかドキドキやなぁ」
 だから、もうちょっと宇宙人らしい発言してくださいって。
 まるっきり普通のオッサンじゃん……
「春歌アネキ、いる?」
「はい? あら、お客様ですか?」
「オゥ、ジャパニーズゲイシャガール! ベリービューティフル!」
「さっきと同じネタだよ! しかもゲイシャっていうよりはサムライ!」



「じゃ、次は衛の部屋ね」
「え!? 春歌の部屋はもう終わり!?」
「いや、なんかもう面倒になってきたし? 巻いていこうと思って」
「お前、30万もぼったくっといて……」
 地球人の印象最悪じゃないか?
 だが、そんな俺のツッコミなど当然の如く無視し、鈴凛は部屋のドアをノックする。
「衛、入るよ?」
「ん、なに? って……え゛ぇ!?」
 おぉ、ようやくまともなリアクション。
 普通宇宙人に会ったときはこうだろ……
「鈴凛、それ……」
「え?」
「その……後ろ……」
「後ろが何?」
「寝癖ついてるよ?」
「あ、ホントだ」
「そんなに驚く所じゃないし! っていうか、もっと他に驚くべき所があるだろ!」
「なにが?」
「……もういい」
 俺は、自分の妹に何一つ普通の事を期待しちゃいけないのか……



「次は千影アネキの部屋……だけど、ここはパスね」
「あぁ、賢明な判断だ」
「あれ? なんで?」
「「死ぬかもしれないから」」
 本日、初めて鈴凛と俺の意見が一致した。
「ん? ここも女の子の部屋と違うんか?」
「一応そうなんですけどね……たぶん、地球上で最も危ない部屋ですよ」
「そうなんか……ようわからんけど、そういうことなら仕方ないな」
 というわけで、千影の部屋は素通り。



 しかしウチの妹たちを見てると、ホントに宇宙人なんて珍しくないような気がしてくるな。
 もしかして俺が知らないだけで、宇宙人て頻繁に来てるもんなのか?
「いや、そんなことはないで。この星に来た異星人はワシが初めてのはずや」
 だよなぁ……
 じゃあ、なんであいつらあんなに普通のリアクションなんだよ……
「地球人って皆あんな感じなんやないの? やけに社交的な人達やなぁ、て思うててんけど」
 ウチの妹だけだっての。
「……って、なんで会話してんスか!? 俺、声出してないって!」
「ん? あぁ、モノローグ読んだんや」
「さ、さすが宇宙人。そんな反則技まで使えるとは……」
「ついさっきまで使えんかってんけどな」
「は?」
「さっき、そこで千影っちゅう子に教えてもらったんや」
「……………………」
 宇宙人さんにまで変なこと教えないでください……
「フフ……善処するよ……」
「今更善処したって遅いわ!」
「そうでもない……記憶を消せば……」
「やめい! っていうかお前、なんでいきなり登場してんの!? さっきまでいなかったじゃん!」
「前フリ無しの……斬新な登場方法……」
「そんな所に斬新さを求めんでいい!」
「じゃ……そういうことで……」
「結局お前何しに来たんだよ!」
 ……もう、奴の行動の意図を考えるのはやめよう……
 きっと考えるだけ無駄だから……



「咲耶アネキ、いる?」
「はぁい。今取り込み中だけど、勝手に入ってきていいわよ」
「ほんじゃま、遠慮なく」
 促されるまま中に入ったが、そこは何というか……すごい光景だった。
 『美少女 VS クロコダイル 超異色の対戦カード!』って感じ?
「オゥ、ジャパニーズ『イケヅクリ』、トテモ残酷デス!」
「いや、あれは活け造りとはだいぶ違う気が……」
「あら、活け造りは日本の伝統よ? あなたも一緒にいかが?」
「違うってば! ってか勧めるな!」
「あ、じゃあちょっとだけ」
「やるの!?」
「やめといた方がいいよ? ワニ肉ってそんなに美味しくないから」
「そこの問題じゃねぇよ!」
「そうか……じゃあ、やめとこか」
「納得ですか!?」
 ……なんかもう、疲れたわ。



 次は可憐の部屋。
 ……だが、中からはピアノの音が聞こえている。
「ピアノ弾いてんのか……」
「じゃあやめといた方がいいね」
「そうだな」
「邪魔したらあかんからか?」
「それもあるんですけどね……」
 その時、中から動物のうめき声のようなものが聞こえた。
 動物のうめき声……というよりも、変な音波と言った方が近いかもしれない。
「今の、なに?」
「いや、実は可憐はちょっと特殊な体質でしてね。ピアノを弾いてるうちに、どんどん感情が高ぶってきて、何かになりきってしまうという……」
「何かになりきる?」
「俺たちはそれを『トランス』と呼んでいます」
「いやぁ、この前なんて大変だったんだよぉ? 狂犬病の犬になりきっちゃってさぁ」
「あの時は死ぬかと思ったな……実際被害を受けたのは俺だけだけど……」
「どうすればいいんや?」
「時間がたてば元に戻りますよ。ほっとくのが一番です」
「でも、何になりきってるんか気になるやん? ちょっと見たらあかん?」
「まぁいいですけど……危ないかもしれませんよ?」
 ドアを少しだけ開け、中の様子を窺ってみる。
 可憐は、床に臥したまま微妙にピクピク動いている。
 特に危ない様子はないようだが……
「……あれって何だ?」
「さぁ……」
「あ、何か言うてるみたいやで?」
 言われてみると、確かに少しだけ声が聞こえる気がする。
 よく耳をすましてみると、なんとか聞き取ることができた。
「カブトガニー……カブトガニー……」
 という声を。
「……カブトガニ?」
「カブトガニになりきってるってことかいな?」
「だとすれば、可憐はカブトガニが『カブトガニー』って鳴くと思ってんのかよ……」
「いや、もしかしたらカブトガニを探し続けるあまり『カブトガニー』としか言えないようになっちゃった学者さんかもよ?」
「なんだその設定は……」
「もしかしたら、『カブトガニー』っていう言葉を話す星の人かもしれんな」
「そんな星が?」
「いや、見たことも聞いたこともないけどな。宇宙は広いから、もしかしたらあるかもしれんで」
「……何にしても、だいぶレアなもんになりきってるんですね」
「次、行こっか?」
「そうだな……」



 さっきはピアノの音だったが、今度は「うふふふ……」という笑い声が漏れている。
 何かすごく嫌な予感がする、鞠絵の部屋。
「鞠絵、いったい何を……」
 中に入ると、鞠絵は予想通りイっちゃってる顔で笑っていた。
「ウフフフ……床一面ピンクのカマドウマが見えます……」
「え、全然楽しくなさそうな幻覚! なんで笑ってんの!?」
「オゥ、ジャパニーズ・ヤク中、初めて見マ〜ス!」
「いや、別に日本の名物じゃないしね!? っていうか、いい加減そのネタしつこい!」
「あら、兄上様。お客様も。ウフフ……おひとついかがですか……?」
「勧めるなって!」
「フフフ……これがピンクのカマドウマか……なかなか楽しいやん……」
「既にやってる!?」
 こんなネタ、危なくて使えねぇよ……



「さて、次は……」
「なぁ、鈴凛。その前に……」
「ん? 何?」
「さっきからついてきてるあのポスト、いい加減ツッコんどいた方がいいんじゃないか?」
「え〜? 放置でいいんじゃない?」
「そういうわけにもいかんだろ……おい、四葉!」
 俺の声に、ポストはビクッと反応した。
 そして、側部から手、下部から足、上部からは頭が生える。
 こうして、世にも珍妙なポストマン(ウーマン?)は誕生した。
「フフフ……さすがは兄チャマ! 四葉の、この完璧な返送を見破るとは!」
「そりゃ仮装だろ。だいたい、家の中にポストがあってたまるか」
「ははは、面白いお嬢ちゃんやな。初めまして。ワシ、宇宙人です」
「あ、初めましてデス。四葉は四葉っていいマス。じゃ、早速出会いの記念にチェキ!」
「あ゛ぁぁぁぁぁ! あかんあかんあかんあかん!」
「?」
 四葉がカメラを構えた瞬間、唐突に宇宙人は慌て始めた。
 その姿は、まるで安岡力也にビビる山崎邦正のようだ。
「どうしたんですか?」
「カ、カメラはあかんやろ……魂吸われるやん……」
「いつの時代の迷信だよ!」
 結局、四葉は(無理矢理)何枚か写真を撮り、満足して帰っていった。
 もちろん魂は取られなかったが、宇宙人はしばらく山崎邦正のままだった……



「次は花穂ちゃんの部屋だけど……気をつけてね?」
「なんや、また危ない部屋なんか?」
「まぁね……アニキ、先入ってよ」
「俺が犠牲者かよ……まぁいいけど。花穂、入る……ぶほっ!?」
 入った瞬間、顔面に大きな衝撃をくらった。
 植木鉢が顔面にクリーンヒットしたらしい。
 もう少し早いか遅いかだったら当たらなかったものを……その辺、さすが花穂である。
「危な〜い!」
「……花穂、そういうことは当たる前に言いなさい」
「ご、ごめんなさい! お水あげてたら、鉢が飛んでっちゃって……」
「どういう状況だ……」
「ね? 危険でしょ?」
「あぁ、ホンマやね」
「? お兄ちゃま、この人は?」
「どうも、お嬢ちゃん。宇宙人ていいます」
「あ、どうも、花穂です」
「花穂ちゃんか……花穂ちゃんは、花とか好きなんか?」
 俺の顔にまだめり込んでいる鉢と、部屋全体を見回して言う。
 花穂の部屋には、どこを見ても目に入る程多くの花やら草やらがあるのだ。
 ただ、そのほとんど全てが動いたり虫とか食べたりしているのはどうかと思う……
「うん、大好き!」
「そうかそうか。じゃあ、これあげるわ」
 宇宙人は花穂に何かを手渡した。
 種……らしいが、口っぽい部分があるというのはどういうことだろう……
 そして、既にちょっと動いてるような……
「あの、それは何の種ですか?」
「この部屋にいっぱいある植物の仲間みたいなもんやな。この星でいうと……牛とか馬とか食べるんちゃうかな?」
「あからさまに危ないし!」
「わぁ、ありがとう! 大切に育てるね!」
「育てるな! 絶対育てるなよ!?」
 これ以上この部屋をデンジャラスゾーンにしないでください……



「雛子、入るぞ〜」
「あ、おにいたま!」
「兄や……」
「お、亞里亞もいるのか。ちょうどいいな」
「この2人が、我が家の最年少組だよ」
「お〜、かわいいな〜。こんにちは」
「おじさん、誰?」
「怪しい人です……」
「怪しくないし、おじさんでもないで? まだ124歳やねんから」
「……それは、おじさんというより超おじいさんですね」
「お兄さんは宇宙人。君らは?」
「ヒナは、雛子だよ」
「亞里亞です……」
「そうかそうか」
 宇宙人は2人をじっと見つめている。
 表情はよくわからんが、たぶん優しい目をしているんだろう。
 もしかすると、星にそのくらいの子供……ひ孫ぐらいがいるのかもしれない。
「エロい目で見ちゃヤだよ!」
「幼い者しか愛せない現代文明が生んだ性癖です……」
 そんな宇宙人に、雛子のパンチが炸裂。
 お前ら、どこでそんな言葉覚えた……(特に亞里亞)
「っていうか何やってんだ! 大丈夫ですか!?」
「………………………」
「あの……怒ってます……?」
「何やこの感じ……こう、胸の辺りがキュンと……」
「恋の芽生えですか!? マジですか!? マゾですか!? そしてロリですか!?」
「わぁい! 変態だ!」
「変態です……」
「あぁ、新感覚……」
 そして、雛子と亞里亞にボコスカ蹴られる宇宙人。
 表情はよくわからんが、なんか嬉しそうなような……
 まぁ、どっちも楽しいならそれでいいけどさ……



 ド派手な音と照明で、大きな宇宙船が頭の上に出現した。
 近所がなぜ騒ぎにならないのか、不思議で仕方ない。
 もしかして、異常なのは俺の方なのだろうか……?
「いやぁ、めっちゃ参考になりましたわ。どうもありがとう」
「いえいえ。ちゃんと貰うもん貰ってるしね」
「貰いすぎだけどな。……それにしても、こんなデータ何に使うんです?」
「ん? いや、やっぱり侵略するにあたって、ちょっとぐらい相手のこと知っとかんなんあかんやろ?」
「……え?」
「ほんじゃ、さいなら」
 俺たちに手を振りながら、宇宙人は宇宙船からの光に吸い込まれていく。
 だが、俺の頭は別のことでいっぱいだ。
 隣で手を振っている鈴凛に尋ねてみる。
「なぁ、鈴凛。最後のセリフって……」
「あぁ、地球侵略に来るとか言ってたね」
「やっぱり!? 落ち着いてる場合じゃねぇよ! どうにか」
     ドガァァァァァァァァァァァァァァァン!
「……しないと?」
 上空で、宇宙船が爆発した。
 豪快な音の割に爆発は小規模で、たぶん地上に被害はないだろう。
 だが、近所がなぜ騒ぎにならないのか不思議で仕方ない。
 やっぱり俺が……って、そんなことはどうでもいい。
「……爆発したぞ?」
「爆発したね」
「……Why?」
「……あ、アハハハ……やっぱり、記念にネジ5,6本貰ったのはまずかったかな……?」
「それはかなりまずいだろうな……」
「やはり……異星人にあの術は……体に無理があったか……」
「ふぐ肝の天ぷらはヤバかったですの?」
「わたくしのお薬、普通の方にはちょっと強すぎたでしょうか……?」
「ヒナのキック、強すぎちゃったかな?」
「お前ら、いつの間に……」
 いつの間にやら、全員が外に出ていた。
 なるほど、パイロット側の事故ということもありえるわけだ……
 原因は有り余るほどあるみたいだし……
「「「「「「「「「「「「……ま、いっか」」」」」」」」」」」」
「よくはないと思うな……」


 こうして、地球の危機は救われた。
 だが、地球がこのような少女達によって救われたことなど、誰も知らない(本人達含む)
 ただ俺だけが、その事実を胸に留めておこう。
 もう二度とこんなことが起こらないよう祈りつつ……
「アニキ、地底人っていう人が来てるけど?」
「……帰ってもらいなさい」









あとがき

どうも、カッツォです。
このSSは、3月後半〜4月前半にかけて行われていた『シスタープリンセスSSコンテスト』にて、
なんと2位という結果を残した作品です。
少々遅れましたが、HPにも掲載。
私は、こういう記念系のSSは必ず全員出演で書きます。
なんとなく、1人に絞るのが嫌なので。
ただ、今回はなんとなく鈴凛が主役だったような……
まぁいっか(殴)
え〜っと、とりあえず(いろんなことで)ごめんなさい。
感想はもちろん、てめぇふざけんじゃねぇ! というものまで、何でもいいので送っていただければ幸いです。

カッツォへの感想はこのアドレスへ
1483sy@hkg.odn.ne.jp

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