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少女達の会話3

作者:カッツォ


「白雪!」
「四葉の!」
「「3分クッキング〜!」」
「今日は、ツッコミとして衛ちゃんにも来てもらってますの」
「どうも、衛で……って、ツッコミ!?」
「衛チャマは、ツッコミ歴240年の超ツッコミストなのデス!」
「そんなに生きてないよ! っていうか、人間の生きれる年月じゃないって!」
「こういうのは、ちょっと脚色した方が効果的なんデス」
「脚色しすぎだよ!」
「さてさて白雪チャマ、今日のメニューは?」
「ズバリ、カレーですの」
「いやいやいやいや! 3分じゃ無理でしょ!」
「そこが、料理人の腕の見せ所ですの」
「そういう問題じゃないって!」
「そして、姫の料理にメロメロになったにいさまは……いやん!」
「……お〜い、白雪ちゃ〜ん?」
「おっと、早くも向こうにいっちゃったようデスネ。では、ここはアシスタントの四葉が進行してきたいと思いマス。3分しかないんで、テキパキいきましょう!」
「マジに3分でやるつもりなの?」
「さて、まずは材料の紹介デス。リンゴ、ハチミツ、キャベツ、がんもどき、のどあめ、ミルキー……」
「ストォップ!」
「なんデスカ? テキパキいくっていってるそばから」
「それ、絶対カレーの材料じゃないって! リンゴとハチミツがかろうじて合ってるだけじゃん! 合ってんのが隠し味だけでどうすんのさ!」
「だから、そこが料理人の腕デス」
「いや、どう考えたってそこからカレーという物質は創造されないって!」
「んもう、素人がごちゃごちゃ言わないでほしいですの」
「おや、意外に早かったデスネ」
「さて、進行は姫が引き継ぎますの。まずは材料の続き。え〜っと……ミルキー、チタン、はにわ、E・Tの脳、ミスリル……アレ」
「アレ!? アレって何!? っていうか、後半にいくほどわけわかんないよ!」
「アレはアレですの。さぁ、早速調理に移りましょう」
「はいデス!」
「っていうか、ボクがここにいる意味はあるのだろうか……」



「さて、まずはこのトキを……」
「うそぉ!? 今までいなかったじゃん! どっから取り出したの!? っていうか、特別天然記念物だよ!?」
「死兆星が……消えた」
「しかもそっちのトキかい!」
「冗談ですの」
「ちゃんとした鳥デス」
「いや、でも国際保護動物だって! いったいどっから……」
「(ニヤ)」←四葉
「まさか、パクっ……」
「さて、このトキをまずは……絞める!」
「グェェェェェェ……」
「あ゛ぁぁぁぁぁ! 特別天然記念物!」
「ふぅ……では、調理にとりかかりますの」
「今のは!?」
「軽い運動ですの」
「みなさん、料理をする前には必ず準備運動を忘れないようにしまショウ!」
「んなの聞いたことないって! っていうか、準備運動でトキ絞めるな!」
「衛ちゃん、このくらい女の子としては当然のたしなみですの」
「絶対違うって!」
「そんなんだから、『湘南のヨーダ』なんて呼ばれるんデス」
「呼ばれてないし!」
「まぁとにかく、これで準備完了ですの」
「Let's killingデス!」
「何を殺すのさ!」
「あ、間違えたデス。Let's cookingデス!」
「間違いすぎだよ!」



「まずは、鍋の中にたっぷり愛情を注ぎますの」
「しょっぱなから間違ってるって! 隠し味が愛情、とかならまだしも……」
「この時、情熱的すぎる恋に火傷しないよう注意デス!」
「いや、何言ってんの!?」
「さて、この間に付け合せの用意ですの」
「この間にって、まだ何もしてないじゃん!」
「カレーといえば、たくあんデス!」
「いや、その認識もちょっとどうかと思うんだけど……福神漬けとかじゃない?」
「さて、この大根を……」
「今から作んの!? 3分クッキングなのに!?」
「確かに、普通のやり方じゃ無理ですの」
「そこで、今回は超ショートカットバージョンデス」
「何それ?」
「まずはこの大根を……四葉ちゃん、そっち持ってください」
「はいデス」
「この大根を……」
「「絞る!」」
「うそぉ!?」
「この時、大根が折れないように注意デス」
「折れちゃったら絞れませんから」
「ホントに水分抜けてるし……どういう力してんの? いや、力とか以前の問題か……」
「あとは、このエキスを注射器で注入ですの」
「注射器で!?」
「ぬかとか塩とかのエキスデス」
「うわぁ……一瞬で染み込んじゃったし……まぁ、材料が普通なだけマシか……」
「さてさて、ここでもっかいカレーに戻りマス!」
「愛情もたっぷり熟成した頃ですの」
「熟成させてたの!? しかもこの短時間で熟成したの!?」
「それはもう。金婚式を迎えたカップルぐらいに」
「50年クラス!?」
「で、ここに塩コショウをふりかけます」
「大さじ5杯ぐらいがベストデス」
「まだ水も入れてないのに!? しかもそれは多すぎでしょ!」
「次に、干し柿、アジの干物、するめを入れますの」
「酢こんぶなんかも入れると美味しいデス」
「なんで乾いたもんばっかり?」
「さらに、ニホンオオカミの牙、ドードーのクチバシ、イリオモテヤマネコの爪を入れます」
「全部レッドブック入りしてるよ!」
「隠し味として、若さゆえの過ちを入れるのもOKデス」
「わけわかんないよ!」
「最後に、アレを入れ……」
「フタをすれば後は待つだけデス!」
「さっき言ってた材料、『アレ』以外全然使ってないじゃん! っていうか『アレ』って何!?」
「7秒待てば完成ですの」
「早っ!」
「カウントダウン開始デス! 7・6・2・1……」
「その上、途中省略!?」
「「完成!」」
「……うそ。カレーの匂いがする」
「当たり前ですの」
「ほら、美味しそうにできてマス」
「カレーの色、カレーっぽい見た目……なんで!?」
「さぁ、にいさまに食べてもらいますの!」
「クフフフ……楽しみデス!」
「納得いかないって!」



「うん、美味い。さすがだな」
「うふふ……ありがとうございますですの」
「兄チャマ兄チャマ! 今日は四葉もお手伝いしたんデス!」
「おぉ、そうか。えらいぞ、四葉。ありがとうな」
「エヘヘヘ……」
「ねぇ、あにぃ……それ、ホントにおいしい?」
「なんだ、衛。お前も食いたいのか?」
「いや、そういうわけじゃないけど……」
「あぁ、美味いな。激ウマだ」
「当然ですの」
「愛の力デス」
「納得……できなぁぁぁぁぁぁい!」














あとがき
どうも、カッツォです。
さて、シリーズ第3弾。
回を増すごとにわけわかんなくなりますね(爆)
衛は今回ツッコミとして登場したわけですが、少々荷が重すぎたかな? って感じがします。
ツッコミの乱れは全体の乱れ(?)……かどうかは知りませんが、今回は(も)テンポが微妙ですね……(汗)
妹内唯一(花穂もかな?)のツッコミではあるにせよ、やはりツッコミとしては兄がベストでしょう。
まぁ、そんなことはどうでもいいです。
しかしこのシリーズ、ホントに喋り方が難しい。
わかってたつもりなんですが、いざ書いてみるとどう喋るのかがイマイチわからない場面もしばしば。
まだまだ勉強不足ですな。
しかし……亞里亞の時とかどうなるんだろう?(汗)
まず、やるかどうかもわかりませんけどね……
え〜っと、とりあえず(いろんなことで)ごめんなさい。
感想はもちろん、てめぇふざけんじゃねぇ! というものまで、何でもいいので送っていただければ幸いです。




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