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そんなこともあるさ

作者:カッツォ





 四葉は2年前、兄チャマをチェキするためにイギリスから来たのデス。
 というわけで、今日も寝起きの兄チャマをチェキデス!


「兄チャマ、チェキ!」
「やぁ。おはよう、四葉」
 そう言うと兄チャマは、パンツ姿のまま爽やかな笑顔を返してくれマシタ。
 最初の頃は、「わ〜! 着替え中に入ってくるな〜!」とか言って慌ててたのに…慣れとは恐ろしいものデス…
「おはようデス。兄チャマ。でもブリーフはやめてっていつも言ってるデス」
「いいじゃないか、好きなんだから」
「…まぁ、いいデス。それより、ブレックファーストの用意ができてマスよ」
「ありがとう、四葉。すぐ行くよ」

 四葉は昨日兄チャマのお家にお泊りしたのデス。
 それは、ある計画を実行するためデス!


〜回想〜
 ある日、四葉は千影宅に侵入していた。その理由は…
「もちろん千影チャマをチェキするためデス!」
 だ、そうだ……
 ちなみに、以前も侵入を試みたことはあったらしいが、その時は番犬に追い返されたそうだ。
「今回は、ちゃ〜んとマタタビを持ってきたから大丈夫デス!」
 …あえてつっこむまい。

「というわけで、レッツ侵入デス!」
   (中略)
 四葉は千影宅への侵入に成功した。

「ち・中略って…安易すぎるデス! 作者!」
 だって、人ん家に侵入したことなんてないし。
「そこをどうにかするのが作者の腕デス!」
 まして、魔界なんて想像もつかないし。
「だからそこをなんとかするのが………え? 今なんて?」
 だから、まして魔界なん
「魔界〜〜!? ここは千影チャマのお家じゃないんデスカ〜〜!?」
 千影の家だ。
「じゃあなんで?」
 中略の部分をよく思い出してみろ。
「え〜と…あ、そういえば来る途中に赤い池とか、体が半分腐ってる人とかがいたデス。そういえばあの番犬、首が3つあったような…マタタビでおとなしくなりマシタけど…」
 マタタビって…好きなのか? ケルベロス……っていうか気づけよ……
「うるさいデス」
 作者と会話してる場合じゃないぞ。さっさと次の行動に移れ。話が進まないだろうが。

 というわけで、四葉はとある部屋の前にたどり着いた(強制的に)
「なんて強引な展開デスか…まあいいデス! 千影チャマ、チェキよ!」
 とりあえず文句を言いつつも、しっかり部屋へと侵入する四葉。

 部屋に入った四葉はとりあえず周りを見渡す。
 しかしその目は、1つの薬品に釘付けとなる。
「こ・これは…惚れ薬! こ・これさえあれば兄チャマと……クフフフ……ム、後ろに気配…何者デスか!」

 スラ○ムが現れた。
「スライ○!? さ・さすがは千影チャマのお家デス……でも、スラ○ムぐらいなら楽勝デス!」
 スラ○ムは仲間を呼んだ。
 スラ○ムB、C、D、E、F、G、Hが現れた。
 スラ○ム達が次々と合体していく・・・・・・
「こ・これは……キ○グスラ○ム!?」
 なんと、スラ○ム達は合体して千影になった。
          ズゴッ
 四葉は肉体に3のダメージ!(転んだ拍子に頭ぶつけた)
 精神に20のダメージ!

「ち・千影チャマ……(あなたいったい何者デスか…)」
「フフ…四葉くん…私の物を盗もうとは…なかなかいい度胸だ…今夜はちょうど満月の日…魔物達も…血に飢えているだろう…」
「ま・魔物!? く…しかぁし! 四葉は負けないデス! こんなこともあろうかと…秘技・兄チャマの入浴写真!」
 そう言って、取り出した写真を千影に貼り付ける四葉。
 同時に、どこからともなく叫び声が聞こえ始める。
「?」

「お〜〜〜兄〜〜〜〜様〜〜〜〜〜」
「さ・咲耶くん…」
 暴走列車(俗名・咲耶)が現れた。
「きゃ〜! お・に・い・さ・ま(はあと)」
「な・何を…!?」
 写真を(千影ごと)持ち去る暴走列車(通称・咲耶)。
「ふぅ、悪は滅びたデス。あとはこれを兄チャマに…クフフフ……」
〜回想終了〜


 というわけで、今日の兄チャマのコーヒーには、千影チャマからもらった(ぶんどった?)惚れ薬が入っているのデス!
「どうしたんだ、四葉? ぼ〜っとして。先に食べるぞ?」
 は! 四葉としたことが…つい回想にふけって、兄チャマのチェキを忘れてたデス!
 四葉、一生の不覚デス…
 …あ! 兄チャマがコーヒーを!
「ん? なんだ? 四葉、俺の顔に何かついてるのか?」
「フフフフ……兄チャマ! ズバリ、そのコーヒーには惚れ薬が入っているのデス!」
「ぬな!? もう飲んじまったじゃねぇか!」
「これで兄チャマは四葉のと・り・こ!(はぁと)」
「ククク…惚れ薬を使うたぁ、なかなかいい度胸だ…」
 ム…何だか兄チャマが壊れてきたようデス…
 もしかして…副作用?
「いいか、四葉? よ〜く考えてみろ。惚れ薬なんてネタ、他のSSでも結構使われてる。ただでさえヘボい作者が他の作家さんと同じネタ使ったりすれば…わかるだろ?」
「はぅ! そ・そこまで気付かなかったデス…兄チャマ、ごめん…」
「ふむ。わかればいい。それより、早く解毒剤をとってこい」
「え゛!? あの家にまた…? こ・この薬は毒じゃないから、きっと解毒薬なんて…」
「四葉。このままだと俺と四葉のラブラブな生活が始まってしまう。この作者にそんなのを書く力があると思うか? それにこのままだと…」
「オチがなくなるデス……」
「そういうことだ。早く行ってこい」
「うぅ…わかったデス…(泣)」


 その後、千影宅にて。
「フフ…四葉くん…わざわざ戻ってくるとはね…ミュー○ント液のお礼…させてもらうよ…」
「ミュ・ミュータ○ト液!? 惚れ薬じゃなかったんデスか!? え〜と…じゃあ、四葉はこれで…」
「ふ…逃がさないよ…」

 一週間後、(死にかけで)戻ってきた四葉はカメになった兄と再会を果たしたとか……






あとがき
ん〜、一応これが私の第1作目ですね。
いやぁ、死ぬほど懐かしい。
今回一応手直ししたわけですが、あんまり良くはなりませんでした(爆)
しかしまぁ、素人っぽさがにじみ出てますなぁ…
一応直せる所は直したものの、基本的な文章は変えてませんしね。
なにより、昔は『千影チャマ』とか使ってたんだなぁ、なんて思いました(笑)
それにしても、どんだけ短いんだよ…(汗)
感想はもちろん、てめぇふざんけんじゃねぇ! というものまで、何でもいいので送っていただければ幸いです(ただしウイルス等はご勘弁)




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1483sy@hkg.odn.ne.jp

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