トップへ  SSの部屋へ 


  1月7日 天気は曇り
  ん〜、でも天気は関係ありません!
  なぜなら今日は花穂チャマのお誕生日!
  今日は花穂チャマに1日中付き添って、
  ちゃっかりとおこぼれ…じゃなかった、
  花穂チャマをお祝いしたいと思ってるの!
  さぁ花穂チャマ、お覚悟してください!


睦月天使の憂鬱

作者:啓-kei-さん

  ということで、さっそく花穂チャマのお家までやってきました。
  さっそく、花穂チャマのお家に潜入したいと思います!
「花穂チャマ、メリークリスマス!」
  ……一人でボケてもつまらないデス。
  さぁってと、花穂チャマはどこに潜伏してるのかしら?
  まずは…セオリー通り、おトイレから調べることにします!

 がちゃ

「えっ?」
「チェキ?」
「……………」
「……………」
「よ、つば…ちゃん?」
「…お」
「お?」
「おめでとうございます…」
「……ありがとう…」
「あけましてデス」
「…おめでとう…」
「お通じの調子はどうデスか…?」
「早く閉めてよっ!!」

 ばたん

  さすがセオリー……四葉にはこの危機的状況は回避できなかったようね…。
  それにしても…鍵…閉めましょうよ、自分の家でも…。
  いやぁ…赤面した花穂チャマは可愛かったですねぇ…。
  その状況を説明すと…
「しなくていいよっ!!」
「あっ、終わりましたか?」
「……うん」
「じゃあ、四葉におトイレを貸してください」
「…………」


  花穂チャマのお部屋に招待されました!
  いやぁ…お花の香りがしますねぇ。
  花穂チャマには花粉症のお友達はできないようね。
「改めまして、お誕生日おめでとうございます!」
「ありがとう」
  ずいぶん素っ気ない返事デス。
  やっぱりさっきのことで怒ってるようね…。
  でも、やっと花穂チャマと会えたので…
「ケーキ食べましょう!」
「……四葉ちゃん、何しに来たの…?」
「おいしいどこ……お祝いデス!」
「……………」
  花穂チャマは無言で立ち上がり、
  部屋から出て行ってしまいました。
  たぶん、ケーキを取りにいってくれてるはず……
  違ったら、四葉は放置デスか、花穂チャマ!?
  う〜ん…それは聞き捨てならないデスね!
  よ〜し、花穂チャマのお部屋から、消えた花穂チャマに関する情報を探します!

 ガサゴソ…

  おっ! 花穂チャマのテストを発見!
  …………見なかったことにします。

 ガサゴソ…

  ん? これは花穂チャマのパ…

 がしゃん!!

「チャキ?」
「チェキ? じゃな〜いっ!!」

 ばごっっっ!!

「痛いデス…」
  花穂チャマの平手打ちを食らってしまいました…。
  平手打ちなのに、『ばごっっっ!!』って…。
  …『がしゃん!!』?
「って、ケーキ落としちゃってませんかっ!?」
「何やってるの四葉ちゃん!!」
「ケーキを3秒ルールで食べようと試みようと……」
「そっちじゃないよっ!!」
「でも、ケー…」
「バカーーーーッ!!」


〜閑話休題〜


「いやぁ〜、このショートケーキ美味しいデスね!」
「食べたら、帰ってね…」
「マジデスか…」
  さすがに少し羽目をはずしすぎました…。
  反省…。
  仕方がありません…ここは貢物(みつぎもの)を渡して………
「あっ」
「何?」
  しまった…花穂チャマの誕生日プレゼントなんて用意してませんでした…。
  はっ!? 花穂チャマがいぶかしげな目で四葉を見てますっ!?
  これは、プレゼントを求めてる目……。
  確かに、誕生日にケーキだけを食べにくるなんて都合が良すぎ…?
「四葉ちゃん?」
「そっ、そうデス! 貢物を献上します!」
「貢…物?」
「四葉が花穂チャマの悩みを何でも聞いてあげます!」
「え?」
「大丈夫! この美少女名探偵に何でも言ってください!!」
「………四葉ちゃん」
「はい?」
「ううん…そうじゃなくて、四葉ちゃんが今の悩み…」
「………花穂チャマ」
「……何?」
「I was disappointed. I was sad about your word. I came as an awful shock to hear of your language...」
「あぁーっ!? テスト見たでしょっ!!?」
「What are you talking about?」
「バカーーーーッ!!」


〜Wait until the next line〜


「えっと…悩みだよね…?」
「何でも言ってください!」
「う〜ん……ドジなところ?」
「無理デス」
「嘘つきっ!?」
「んな!? し、心外デス!?」
  だって花穂チャマのドジをもし直してしまったら、
  全国のお兄ちゃまから殺られてしまいます…。
「わかりました……。ドジッ子とは無縁の人(妹)に相談してみましょう!」
「別にそこまでしなくてもいいけど…」
「四葉のためにもなります!」
「何で?」
  だって四葉の当初の目的は花穂チャマのおこぼれを……なんだもん!



(雛子宅)

「ちょっと待って四葉ちゃん」
「何デスか?」
「いきなり雛子ちゃん?」
「違いますか?」
「ちょっと…」

 がちゃ

「あけましておめでとうございま〜す!」
「なんで開けるのっ!?」
「開けないと入れませんよ?」
「もういいよ…」
  変な花穂チャマデス…?
  がっくりとうなだれてるけど…。

「あっ! 花穂ちゃんだ! おめでとう!」
「あ、ありがとう…」
「あり? あけましてだよ」
「………」
「あ、ありりっ? どうして花穂ちゃん泣いてるのっ?」
「心の病気デス」
「バカーーーーッ!!!」


〜少々おまちください〜


「はい、花穂ちゃん! ケーキだよ」
「あ、ありがとう…」
「ありがとうございます、雛子チャマ」
  おっ! チョコレートケーキみたい。
  満足満足デス!
「えっと…なんだったっけ?」
「ドジを直す方法を考えてほしいのっ」
「もういいよ…」
  またまた花穂チャマったら、謙遜(けんそん)しちゃって!
  雛子チャマも真剣に……ケーキ食べてます…?
  美味しそうに食べてますねぇ…。
  あ〜、口の周りにチョコがついてますよ〜。
「四葉ちゃん…チョコが口の周りについてるよ…」
「はっ!?」



(春歌宅)

「はい、和菓子です」
「ありがとうございます、春歌チャマ!」
「ありがとう…」
  おぉ、和菓子デス!
  日本文化デスね〜。
  こんな誕生日もいいよね!
  四葉関係ありませんが…。
「ドジを直す方法ですか…」
「そうなんデスよ」
「………」
「それでしたら…」
「何かありますか!?」
「私のように、真のやまとなでしこを目指して、稽古に励んでみたらどうでしょう?」
「え?」
「まずは、舞のお稽古などから始めてみてはいかかですか? 私がまず型を教えてあげますわ……ってあら?」

「危ない危ない…セオリー通りにいけば、四葉も巻き込まれるところでした…」
「もう、帰りたい…」



(鈴凛宅)

「鈴凛チャマァ〜! いますかぁ〜?」
  ラボを少し覗いて見たけどいないみたいなの…。
  一体どこに潜伏しているのでしょうか?
「あっ! 四葉ちゃん、ここに何か引こずった後があるんだけど…?」
「鈴凛チャマの足跡デスか?」
「それは違うと思うよ…」
  その引こずられた後を辿っていくと、庭のほうまで続いていました。
  庭には、大きなコードがいっぱい付いている割には、小さな椅子のような機械が置いてあったの。
「あれ? 二人とも何してるの?」
  なんと、さっき部屋を調べたときにはいなかったはずの鈴凛チャマの声が、
  四葉たちの背後から聞こえてきたの!?
  ま、まさかこれは…
「メカ鈴凛チャマデスね!!」
「いや、本物だよ…」
「デスよねぇ」

  四葉たちは、鈴凛チャマのお家にお邪魔して、
  ドーナツをご馳走になってました!
  わぁい、ドーナツ、ドーナツ、嬉しいなぁ!
「え!? ドジッ子を直しちゃうのっ?」
「そうなんデスよ」
「だから花穂はもう…」
「じゃあちょうどいいものがあるよ!」
「マジデスかっ?」
  鈴凛チャマは立ち上がって庭のほうを指差して、
「さっきのアレだよ、アレ!」
「あの電気イスですか?」
「電気イス……まぁ似たようなものだけど」
「似てるのっ!?」
  さっきまで黙ってた花穂チャマが急に大声出してビックリしました…。
  ………私事デスが…花穂チャマの誕生日なのにあまり喋っていませんね…。
「うん、まぁ、いわゆるショック療法の一種で、あのイスから流れる高圧電流によって……ってあれ?」

「な、なんで逃げるデスかっ?」
「ば、バカーーーーッ!!」



(千影宅)

「大本命デス!」
「な、なんで?」
「それは、千影チャマのオカ……魔力でいっぱつデス!」
「オカ…なんだい…?」
「それを言ったら、千影チャマに殺られてしまいます!」
「へぇ……つまり…相手を怒らせる言葉なんだね…」
「チェキ!? 千影チャマ!?」

  四葉たちは千影チャマのお家で、
  ブラマンジェをいただいていました!
  なんでブラマンジェ?
  まぁ、いっか、美味しければ。
「ふむ…ドジなのを直したい…ということか…」
「デス」
「………」
「なら…いい方法があるよ…」
「本当デスか!?」
「…ああ…」
「……あぅ…」
  あれ? 花穂チャマのテンションが下がってるような…。
  気のせいよね!
「…フフ…大丈夫だよ…花穂ちゃん」
「え?」
「…痛くしないから………おや?」

「花穂チャマ…逃げるの早いデス」
  花穂チャマのこの速さのほうが脅威な気がします…。

 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
〜それから〜

「結局、誰もいい方法がわからなかったデスね…」
「うん…」
  四葉たちはあの後、一応、全員(妹)に会ってきましたけど、
  花穂チャマのドジッ子を直す方法は見つからなかったの…。
  せっかくの誕生日なのに残念デス…。
  そういえば……誕生日プレゼントも少ししかもらえなかったデスね…。
「まぁ…少しずつ直していきましょう! 四葉もお手伝いしますから」
「うん…ありがとう…」
  何か浮かない顔してますね…。
  やっぱり、直したかったのかな…?
「でも、今日は美味しいものいっぱい食べれたし…良かったじゃないデスか!」
「それなんだけど…」
「え?」
「花穂の悩み…なんでも聞いてくれるんだよね…?」
「そう…でしたね」
「だったら…」
「???」
「ダイエット…手伝って……」
「………あっ……」



〜その後〜

「#$&%@#!!?」(花穂)

「……体重計…壊れてますか…?」(四葉)

「ば、バカーーーーーーーーッ!!!!!」









あとがき

どうも啓-kei-です。
突然ですが、僕の誕生日は花穂と白雪の白雪よりな日です。
基本的に花穂は大好きです。デスの次に。

花穂のBDSSですよぉ! 四葉じゃないですよぉ!
本文の半分てかほとんど四葉だけど花穂のBD祝いですよぉ!
本文も中途半端な会話メインな構成ですよぉ!
いつも通りな僕の文章だからなれましたかぁ?
そうですよねぇ…。

各々のキャラの性格や四葉だらけにツッコミどころ満載ですが、厳格な感想・批判があれば何でもいいので送っていただければ嬉しい限りです。


啓-kei-さんへの感想はこのアドレスへ
fairytale@mx91.tiki.ne.jp

トップへ  SSの部屋へ